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HOME   »   サッカー  »  悪くなかった、アギーレジャパンのデビュー戦
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 サッカーの国際親善試合、日本代表VSウルグアイ代表のゲームが9月5日札幌ドームで行われ、ウルグアイ代表チームが2-0で勝ちました。
 新生日本代表チーム・アギーレジャパンとしてはデビュー戦を飾れなかった形ですが、ゲーム内容は悪くなかったと感じました。

① 積極的に競り合う姿勢が観られたこと。

 日本代表の選手達には、終始「ボールに働きかける姿勢」が存在しました。ワールドカップ2014・ブラジル大会代表メンバーを主体とした、世界ランキング6位の強豪ウルグアイチームに対して、アギーレジャパンは全く臆することなく局面局面で競り合いを続けたのです。

 結果としてゲームは、プレーヤー同士の距離が近く、ごちゃごちゃした様相を呈し続けましたが、サッカー本来の在り様を感じさせました。「ボールを奪い合うこと」がサッカー本来の姿なのでしょう。

 相手ボールになると、アギーレジャパンのメンバーは積極的にボールに働きかけましたから、ウルグアイも自由にボールを支配することが出来ず、良い形の攻撃が出来ませんでした。アギーレジャパンの2失点はいずれも、守備陣の単純なミスからのもので、完全に崩されてからのものではありませんでした。

 試合後アギーレ監督は「90分間戦い続けたことが良かった。」とコメントしていましたが、全くその通りでしょう。この姿勢は、過去5~6年間の日本代表チームには見られなかったものだと思います。例えば「相手チームのボールになったら、抜かれることを警戒して競り掛けることは避け、ずるずると後退するサッカー」とは全く違うサッカーが展開されたのです。

② 新しい代表メンバーが活躍したこと。

 フォワードFWの皆川選手や武藤選手、ミッドフィールダーMFの田中選手(初召集では無いものの久しぶり)、ディフェンダーの坂井選手等々、新しく選ばれたメンバーが持ち味を発揮しました。

 確かに、坂井選手のミスからの失点もありましたが、失点の前も後も坂井選手は良く動き、守備陣の要としての役割を演じ続けました。好プレーよりもミスの方が記憶に残ると言われます。坂井選手にとっては、とても貴重な経験となったことでしょう。

 田中選手もボールを保持し前進するプレー、そして時折シュートを放つなど持ち味が出ていました。もっとシュートを打っても良かったとさえ思います。ウルグアイ相手では、得点のチャンスはなかなか生まれないのですから。

 皆川選手も豊富な運動量が目立ちました。日本代表チームとしては待望の大型FW。ヘディングシュートはもちろんとして、ポストプレーにも持ち味が発揮できそうです。日本代表チームに、新しい攻撃フォーメーションを齎してくれるかもしれません。

 武藤選手のミドルシュートは、このゲームで日本チームが最も得点に近づいた瞬間でした。相手のパスをカットし思い切ったシュートを放ちました。左のゴールバーを直撃した惜しいシュートでしたが、溌剌とした動きは切れていました。

 新メンバーはいずれも、全く腰が引けること無く積極的にプレーしていました。この姿勢がとても良かったと思います。

③ 攻撃の構築はこれから。

 一方で、岡崎選手・本田選手・長友選手といった、これまでの日本代表チームのメンバーを主体とした攻撃陣の動き、攻撃フォーメーションについては、これからというところでしょう。

 特に、岡崎選手にボールがなかなか出ませんでした。ゲーム前半の中盤からは、岡崎選手がボールを欲しがり、ペナルティーエリア外まで出て行ってボールを獲得・保持するシーンが再三見られました。

 「チーム全員で常に相手ボールに働きかける」という点からは、良いプレーなのでしょうが、岡崎選手の持ち味は、ペナルティーエリア内・ゴールエリア内でのプレーで活きるのですから、こうした形では日本チームの得点力は半減してしまいます。

 とはいえ、相手は「堅守速攻」をDNAとするウルグアイです。世界中のどんな代表チームでも、容易に得点できる相手ではありませんから、無理もないところだとも思います。
 本田選手や岡崎選手がボールを持った瞬間に、必ず2人以上のプレーヤーが囲むというプレー振りが徹底されていました。さすがにワールドカップ優勝2回を誇る南米の強豪ウルグアイという感じであり、「良いチームをデビュー戦の相手に選んだ」というところでしょう。

 このゲームについては「攻撃の意図が見えなかった」との指摘が当然に出て来るものとは思いますが、アギーレジャパンはまだ発足して1か月ですから、こうした点はどんどん改善されていくことでしょう。

 新生日本代表チームは良いゲームを魅せてくれたと、私は思います。

 前半、ウルグアイのエースで世界屈指のフィジカル系FW・カバーニ選手が日本ゴールに迫りました。決定的な得点機であり、この形になってしまえばカバーニ選手がゴールを奪うのは確実と見えた瞬間、横から凄いスピードで迫っていた本田選手がカバーニ選手のボールに一瞬早くタッチし、ボールを弾きだしました。

 「全員で攻守に良く走り、常にボールに対して積極的に働きかける」という、アギーレジャパンのサッカーを象徴するシーンでした。

 アギーレジャパンは良いチームに成長して行く予感がします。今後の活躍が、とても楽しみです。
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