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HOME   »   競馬  »  [競馬コラム123] 重い馬場に強かったスガノオージ号
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 1995年の毎日王冠競走の優勝馬が、スガノオージです。

 毎日王冠G2は、以前も書きましたが、1950年に開始された歴史と伝統を誇るレースです。特に、大レース優勝経験のある馬が出走するに相応しいレースが少なかった1980年代までは、一流古馬の秋緒戦として選ばれることが多く、結果として勝ち馬には一流・強豪馬が数多く名を連ねています。1978年のプレストウコウ、1984年のカツラギエース、1986年のサクラユタカオー、1987年のダイナアクトレス、1988年89年を連覇したオグリキャップなどなど、思い出深い馬達が優勝しているのです。

 現在では1800mという距離もあってか中距離馬のレースに変貌しつつありますが、それでもG1ホースの天皇賞(秋)やジャパンカップ、有馬記念等々のレースへのステップレースとしての重要度は不変だと思います。

 こうした毎日王冠の歴史において、異彩を放つのが1995年の優勝馬スガノオージでしょう。

 スガノオージ号、父サクラトウコウ、母ベラ、父の父マルゼンスキー、母の父リマンド、通算成績・道営競馬23戦7勝、中央競馬27戦3勝、計50戦10勝。

 スガノオージは1993年6月に北海道営岩見沢競馬場でデビューしました。そして1995年1月に中央競馬に転入したのです。
 地方競馬から中央競馬への挑戦は、昔から珍しいことではありませんが、ハイセイコーやオグリキャップ、トロットサンダーの様に「地方競馬に敵無し」といった状況での挑戦ではありませんでしたから、スガノオージの中央入りはあまり騒がれませんでした。

 実際、スガノオージの中央初勝利は4戦目の特別戦でした。地方でも強かったとはいえ2年間で17戦7勝だった馬を、中央で走らせようと考えた馬主さんの狙いは分かりませんが、スガノオージは黙々とレースを重ねました。

 そして、中央入りして8戦1勝の成績で出走してきたのが1995年10月の毎日王冠だったのです。
 頭書の通り、このレースは強豪馬の秋緒戦に位置付けられていましたから、この年も沢山の強豪馬が出走してきました。
 クラシックホース・皐月賞馬のジェニュイン、エリザベス女王を制したホクトベガ、天皇賞(秋)を勝つサクラチトセオー、マイルチャンピオンシップと安田記念優勝のトロットサンダー、とG1ホースが目白押し。それ以外にも、当時はG2であったNHK杯を制したマイシンザンも出てきました。
 この布陣の中に、8戦1勝の地方出身馬スガノオージが挑んだのです。

 しかし、レースはスガノオージの完勝でした。2着のドージマムテキに1・3/4馬身差を付けて優勝したのです。重馬場のレースで、1800m・1分48秒4という走破タイムでした。
 3着トロットサンダー、4着サクラチトセオー、5着マイシンザン、6着ジェニュイン、7着ホクトベガと有力馬をずらりと従えての優勝でした。

 スガノオージは、このレースの後1996年のカブトヤマ記念G3にも優勝するのですが、このレースも渋い馬場でしたから、重い馬場に強いサラブレッドだったことが分かります。

 父のサクラトウコウは、全弟のサクラチヨノオーや半弟のサクラホクトオーと比べると競走成績は見劣りしましたが、何しろマルゼンスキーとサクラセダンの仔という当時の良血馬でしたので、種牡馬となることが出来ました。
 そして、相応の種牡馬成績を残しました。代表産駒はネーハイシーザーでしょう。ネーハイシーザーは快速馬として天皇賞(秋)を始めとする重賞5勝を挙げました。そして、スガノオージも代表的な産駒の1頭ということになるのでしょう。

 実は、このサクラトウコウの産駒が1994年と1995年の毎日王冠を連覇しているのです。1994年の優勝馬がネーハイシーザー、1995年がスガノオージなのです。

 中央競馬で27戦3勝なるも、2つの重賞に勝ったスガノオージは、1999年8歳の年に再び道営競馬に戻りました。そして6戦を走り勝つことが出来ずに2001年に引退しました。地方競馬→中央競馬→地方競馬と50戦を走り続けた馬は珍しいと思います。

 毎日王冠が重馬場になる度に、あの450kg位の小柄な鹿毛のスガノオージ号が逃げ切るシーンを思い出します。堂々たる逃げ切りでした。

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