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HOME   »   MLB  »  [MLB2014] 機動力=盗塁数ではありません。
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 MLB2014のポストシーズンも、リーグチャンピオンシップ・シリーズCSが始まりました。
 アメリカンリーグALのCSはボルチモア・オリオールズとカンザスシティ・ロイヤルズの対戦。10月10日に、オリオールズのホーム・オリオールパークアトカムデンヤーズで緒戦が行われました。

 NHK-BS放送で観戦しました。いつも感じることですが、MLBのポストシーズンゲームをライブで観戦できるのはとても幸せなことです。

 このゲームの5回裏、1-5とリードを許していたオリオールズの攻撃、先頭のマーケイキス選手が四球で歩きました。ここでアナウンサーが「ランナーが出ましたが、オリオールズは機動力が弱く盗塁がとても少ない。レギュラーシーズンで42個しかありません。162試合で42個ですからね。」といった趣旨の放送をしました。

 これに対して、解説の田口壮氏が「盗塁が少ないからといって、必ずしも機動力に乏しい訳ではありません。ショーウォルター監督のことですから、エンドランなどを使って戦っているのでしょう。機動力イコール盗塁数では無いです。」とコメントしたのです。

 全く、おっしゃる通りでしょう。

 オリオールズ=ホームランが多く長打で得点するチーム、ロイヤルズ=機動力で得点するチーム、という単純な図式で両チームを把握していて、ゲーム開始直後から再三「オリオールズは機動力が無い」と放送していましたので、田口氏もいい加減に諌めておいた方が良いと考えてのコメントだったように感じます。

 他にも、この種の指摘がいくつかありました。田口氏が言いたかったことは

① ポストシーズンゲームの戦いは、レギュラーシーズンの成績では測れないものだということ。

 1点の重み、1球の重みが、レギュラーシーズンとは異なるポストシーズンゲームでは、思いもよらないプレーが現出します。
 例えば、レギュラーシーズンでとてもホームランが少なかったロイヤルズ打線が、ポストシーズンに入ってからは、ホームランで勝負を決めているゲームが多いことを見ても判ります。

 例えば「このバッターとピッチャーは、これまで10打数1安打ですから、ピッチャー有利です。」などという説明は回避すべきでしょう。このバッターとピッチャーは、リーグチャンピオンシップ・ゲームで10度対戦しているわけではないのですから。

② ショーウォルター監督のような名将は、全てを把握したうえでチームを造り・運営しているということ。

 バック・ショーウォルター監督は、ニューヨーク・ヤンキースを始めとする4チームで16シーズンに渡り監督として采配を振るい、リーグ最優秀監督賞を2度受賞している名将です。そうした、MLB屈指の名将ですから、ゲームの性格・プレーヤーの特質・スケジュール等々の全ての要素を考慮した上で、ゲームを創っているということです。

 現役時代、セントルイス・カージナルスにおいて名将トニー・ラルーサ監督の下で働き、ワールドシリーズ優勝を果たした田口氏ならではの視点だと思います。

 さてゲームの方は、5対5の同点のまま9回の攻防を終えて、ALCSは緒戦から延長戦に入りました。「接戦になればロイヤルズペース」と観ていましたが、ロイヤルズは10回表、この日大当たりの6番ゴードン選手がライトスタンドにホームラン、9番ムスタカス選手が2ランホームランと畳み掛けて3点をリードし、10回裏のオリオールズの反撃を1点に止めて8-6で勝ちました。

 ビッグネームプレーヤーが少なく、戦前の予想では常に劣勢のロイヤルズですが、素晴らしいブルペンが接戦での強さを担保しています。1点差あるいは同点のゲームに持ち込めば、無類の強さを示すのです。
 これで、2014年ポストシーズンの5ゲームで5連勝、内4ゲームが延長戦勝ちという離れ業を魅せ続けています。それも、先攻ゲーム=アウェイゲームでの延長戦勝ちが多いのですから、抑え投手陣が強くなければとても出来ない芸当でしょう。

 地区シリーズDSを3戦0敗で勝ち上がったチーム同士の緒戦は、ロイヤルズが制しました。ホームで戦うオリオールズは第2戦は落とせません。序盤から自慢の打線が爆発し、ロイヤルズに得点差を付けて行くゲーム展開が望まれるところでしょう。
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