FC2ブログ
HOME   »   大相撲  »  [大相撲] 優勝20回を超えると優勝確率が急減するという法則?
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
 大相撲の通算優勝回数記録というと、大鵬が32回、千代の富士が31回という具合にいつも話題になります。念のため、年間6場所制になった1958年・昭和33年以降の歴代上位の記録を記述します。

1. 大鵬関 32回
2. 千代の富士関 31回
3. 朝青龍関 25回
4. 北の湖関 24回
5. 貴乃花関 22回
  白鵬関 22回 (現役)
7.輪島関 14回
8.武蔵丸関 12回
9.曙関 11回
10.北の富士関 10回

 この中で、優勝20回以上の横綱が、通常、大横綱と呼ばれています。

 上記、1~5までの引退した5名の大横綱ですが、30回を超えている大鵬と千代の富士を除くと、不思議な共通点があります。それは「優勝20回を超えると、優勝確率が急減する」というものです。

 例えば、貴乃花について観てみましょう。貴乃花は、18歳になった1992年に平幕と小結で計2回優勝してから、1998年までの7年間・42場所で20回の優勝を積み重ねました。貴乃花は1998年には24歳です。過去7年間で、5割近い優勝確率を実現していて、まだ24歳ですから、仮に30歳で引退するとしても、残り6年間・36場所で、例えば3場所に1回優勝するとして、12回は優勝できるのではないか。そうすると、通算32回となり、大鵬の記録に並ぶかもしれない、或いは追い抜くのではないか、と考えられました。
 しかし、実際には1998年20回目の優勝を果たして以降は、怪我にも悩まされ、2001年の2回の優勝に留まり、優勝回数合計は22回でした。

 北の湖はどうでしょう。北の湖は、20歳の1974年1月場所で関脇として初優勝して以来、1980年までの7年間・42場所で20回の優勝を積み重ねました。1980年の北の湖は27歳ですから、仮に30歳で引退するとしても残り3年間・18場所で、例えば3場所に1回優勝するとして、6回は優勝できるのではないか。ひょっとすると、トータル30回まで伸ばせるかもしれないと思いましたが、翌1981年以降は怪我にも悩まされ、4回の優勝に留まり、優勝回数合計は24回でした。

 朝青龍はどうでしょう。朝青龍は2002年11月場所に大関で初優勝して以来、2003年~2007年の5年間・30場所で20回の優勝を積み重ね、優勝回数を21回に伸ばしました。この時、朝青龍は27歳でした。過去5年間で7割近い確率で優勝してきたのですから、仮に30歳で引退するとしても残り3年間・18場所で、例えば2場所に1回優勝するとして、9回は優勝できるのではないか。ひょっとすると、トータル32回の大鵬の記録に並ぶところまで伸ばせるかもしれないと思いましたが、後輩横綱白鵬の成長もあり、2008年~2010年の優勝は4回に留まり、一連の事件の責任を取る形で2010年に引退に追い込まれました。優勝回数合計は25回でした。
 
 優勝20回というのは、前例を見ると少なくとも5年以上の歳月を要しますので、その間に他の力士の力量が向上し、相対的な優位性が低下することや、その間の故障の発生・悪化など、種々の要因が考えられますが、前述の3人の大横綱は、若くして横綱の地位に上り、連続優勝を重ね、大鵬の記録に迫るであろうといわれながら、優勝20回を超えたあたりから、急に優勝頻度が下がりました。
 偉大な大横綱の力量をもってしても、横綱という地位・責任の重さは、私たちが考える以上に負担が大きく、知らず知らずのうちに肉体的・精神的な疲労が蓄積するものなのかもしれません。

 とはいえ一方で、大鵬と千代の富士という、30回以上の優勝を誇る2人の大横綱も存在しますので、「優勝20回を超えると、優勝確率が急減する」という法則?は、必ずしも全ての大横綱に当てはまるものではないのでしょう。

 優勝20回を超える現役の大横綱・白鵬は、どうなのでしょう。2006年に初優勝し、2007年~2011年の5年間・30場所で20回の優勝を積み上げています。この間の優勝確率は、朝青龍に並ぶ7割近いものです。一方で今年2012年は、優勝1回に留まっています。
 現在27歳の白鵬が、この法則?を超えていけるのかどうか、11月場所がひとつの試金石となります。
 
関連記事
スポンサーサイト



NEXT Entry
[競馬コラム19] エリザベス女王杯とカブラヤオー・ハイセイコーの娘たち
NEW Topics
[競馬(無観客)] 東京優駿(日本ダービー)2020の注目馬
[温故知新2020-女子テニス1] 「史上最強」 マーガレット・コート選手
[温故知新2020-男子テニス3] ダブルスの名手 ジョン・ニューカム選手
[温故知新2020-陸上競技3] 男子10,000m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-競泳2] 男子1,500m自由形 日本チームの全盛期
[温故知新2020-競泳1] 男子100m自由形 日本チームの黄金時代
[FIFAワールドカップ2010準々決勝] ドイツチームの完勝
[温故知新2020-男子テニス2] 「史上最強」 ロッド・レーバー選手
[競馬(無観客)] 優駿牝馬(オークス)2020の注目馬
[温故知新2020-陸上競技2] 男子1,500m オリンピック金メダリストの記録
[温故知新2020-陸上競技1] 男子100m オリンピック金メダリストの記録
[ラグビーワールドカップ2011プールA] 日本チーム フランスチームを相手に65分まで4点差の健闘
[温故知新2020男子テニス-1] ウィンブルドンを勝てなかった イワン・レンドル選手
[競馬コラム268・ヴィクトリアマイル2020] 感動的なレース
[FIFAワールドカップ1986決勝] アルゼンチンチーム 2度目の優勝
[競馬(無観客)] ヴィクトリアマイル2020の注目馬
[NPB・MLB2020] 「開幕」に向けての動き
[ブンデスリーガ2019~20] 無観客での再開へ
[競馬コラム267-日本馬の海外挑戦12] 2009年 牝馬の挑戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ブラジルチーム 貫録の勝利
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] 日本チーム 史上初のPK戦
[FIFAワールドカップ2010ラウンド16] ランパード選手 「幻」のゴール
[Jリーグ2020] イニエスタ選手のオンライントークショー
[競馬(無観客)] NHKマイルカップ2020の注目馬
[NBA2020] 個人トレーニング再開に向けての動き
[UEFA-EURO2012-グループD] イングランドとフランスの激突
[競馬コラム266-天皇賞(春)2020] フィエールマンの連覇とC.ルメール騎手の天皇賞4連勝
[UEFA-EURO2012-グループB] ポルトガル デンマークとの接戦を制す
[競馬コラム265・下鴨ステークス2020] スズカルパン 100戦出走達成!
[UEFA-EURO2012-グループA] 開幕戦 ギリシャチーム 驚異の粘り
[UEFA-EURO2012-グループD] フランスチームの堅守
[競馬(無観客)] 天皇賞(春)2020の注目馬
[UEFA-EURO2012-グループC] イタリアとクロアチア 一歩も引かず
[競馬コラム264-日本馬の海外挑戦11] 2007年 シンガポール競馬への進出
[UEFA-EURO2012準々決勝] クリスティアーノ・ロナウドVSチェフ
[競馬コラム263-日本馬の海外挑戦10] 2006年 ハーツクライとデルタブルース
[スーペルコパ2020準決勝] FCバルセロナ よもやの敗退
[UEFA-EURO2012準決勝] 「怪物」バロテッリ選手の2ゴール
[マラソン2020] 「心臓破りの丘」 山田敬蔵氏 逝去
[競馬コラム262-日本馬の海外挑戦-9] 2005年 ゼンノロブロイとハットトリック
[MLB2020・MVPランキング] バリー・ボンズ選手の凄さ
[フィギュアスケート2020春・世界ランキング] 羽生選手、紀平選手が共に1位
[NPB2020] 菅野智之投手 超絶の仕上がり
[高校野球2020] 花巻東高校 女子野球部が練習開始
[大相撲2020] 豊ノ島の引退
[UEFA-EURO2008決勝] スペインチーム 黄金時代の幕開け
[UEFA-EURO1976準決勝] 降りしきる オランダチームの涙雨
[競馬(無観客)] 皐月賞2020の注目馬
[UEFA-EURO1984準決勝] フランスチーム ポルトガルチームとの「死闘」を制す
[NPB2020] 関根順三氏 逝去
Entry TAG
優勝回数記録20回以上   大鵬32回      千代の富士31回   大相撲11月場所  
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
「スポーツを考える-KaZ」ブログへ
ようこそ!
我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

最新記事
最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

Page Top
CALENDaR 12345678910111213141516171819202122232425262728293031