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 今シーズンは、各チームのルーキーランニングバックRBの活躍が目立ちますが、その中でも特に、カンザスシティ・チーフスのRBカリーム・ハント選手の走りは見事の一言です。

 開幕からの3試合で、538ヤードをゲインし、6つのタッチダウンTDを挙げているのです。NFL歴代でも、ルーキーRBの記録としては屈指のものです。

 このハント選手について、week4の対ワシントン・レッドスキンズ戦のNHK-BS放送の中で興味深い情報が披露されていました。

 学生時代(小中学校の頃)、1ゲームで700ヤードをゲインしたというのです。

 とてつもない数字です。

 ご承知のように、NFLにおいては1ゲーム・100ヤード超の走りが、RBに課せられるメルクマールです。一流RBでも毎試合100ヤードを走るというのは、至難の技なのです。

 それが「700ヤードを超えるゲイン」というのですから、桁違いと言って良いでしょう。

 もちろん、少年時代のことであり、レベル差がとても大きいチーム同士のゲームであったことは想像できますが、それにしても、その時代は試合時間も短いことを考え合わせれば、ボールを貰ったら毎回相当の距離をゲインし、ゲームを通じて走り続けているように見えない限りは、「700ヤードゲイン」は実現できないでしょう。

 逸話は続きました。

 ハント選手は「大学時代に1度もファンブルしなかった」というのです。
 ハント選手は、所謂「アメリカンフットボール一流校」に在籍はしませんでした。
 従って、強いリーグで戦っていた訳ではないのですが、それにしても「一度もファンブル無し」というのは、凄いことです。

 カリーム・ハント選手は、少年時代から大学生に到るまで「大天才RB」だったのです。

 そして、テレビ番組の解説者(河口正史氏であったと記憶しています)が話を締めました。

 「NFLはそういうプレーヤーの集まりなのです」と。

 野球でも、サッカーでも、ゴルフでも、どんなスポーツでも、後に世界を引っ張るようになる選手の少年時代の「凄い話」は枚挙に暇がありません。

 ハント選手も、NFLデビュー戦となったweek1のニューイングランド・ペイトリオッツ戦、ハント選手のNFL最初のボールキャリープレーにおいて、ペイトリオッツディフェンダーの手がハント選手のボールを掻き出し、ファンブルしました。
 大学時代に1度もファンブルしなかったハント選手が、NFLにおける最初のプレーでファンブルしたのです。ひょっとすると「人生で初めてのファンブル」だったのかもしれません。

 ハント選手に対する、先輩NFLプレーヤーによる強烈な洗礼となった訳ですが、ハント選手はそれで「しゅんとしてしまう」ようなプレーヤーではありませんでした。
 NFLルーキー史上屈指の活躍を続けて居るのです。

 「天才が集まっているNFL」において、カリーム・ハント選手が今後どのような活躍を魅せてくれるのか。

 本当に楽しみです。
[10月8日・地区シリーズ・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース1-0クリーブランド・インディアンズ

 ヤンキースの先発・田中将大投手が素晴らしい投球を魅せました。

 7イニング・92球を投げ、被安打3・奪三振7・与四球1の失点0という見事な投球でした。

 1回表はストレート主体、2回表は変化球主体と、キャッチャーのサンチェス選手との協働も万全というところでしょう。ひとつのイニングが終わる度に、ベンチ内で入念な打ち合わせが行われていました。

 4回表の1死3塁のピンチは2者連続三振で乗り切り、6回表のリンド選手の大飛球はジャッジ選手が冷静に捕りました。
 身長201cmのジャッジ選手ですから、ほんの少しジャンプすれば届く打球でしたが、何しろタイミングが大切、少しでも狂えばホームランになる打球でしたが、完璧なタイミングでした。「絶対に負けられない試合」という重みを考慮すれば、大ファインプレーでしょう。

 いくつかの山を乗り越えながら、田中投手は冷静で気迫十分な投球を続けました。

 0勝2敗と追い込まれた状況で、相手打線を零封するために、持てる力を存分に発揮したのです。
 特に、「打たせて取る」ピッチングが出来たことが何よりでした。球数を抑えることが出来、必要な時には三振を取るという、超一流投手の投球だったと思います。

 2017年シーズンは、被本塁打も多く、防御率も4.7を超えるという不本意かつ不安定な投球であった田中投手ですが、この大事なゲームで今季1・2の投球が出来るのですから、凄いものです。

 チャンスに強い打者をクラッチヒッターと呼びますが、この日の田中投手はさながら「クラッチピッチャー」といったところでしょうか。
 この大試合での強さは、田中投手に備わった特質なのかもしれません。

 ヤンキースは、7回裏のバード選手の特大ホームランで奪った1点を、ロバートソン投手、チャップマン投手のリレーで守り切りました。
 2安打を浴びながらも、4三振を奪って、1と2/3イニングを粘り強く投げ切ったチャップマン投手の熱投も見事でした。

 1敗を喫したとはいえ、地区シリーズにおけるインディアンズの優位は変わらないところでしょうが、ヤンキースが第4戦をジャッジ選手のホームランで勝つようなら、大逆転も有り得るでしょう。
[10月7日・地区シリーズ・ナショナルズパーク]
ワシントン・ナショナルズ6-3シカゴ・カブス

 試合は、8回裏の大逆転でナショナルズの勝利となりましたが、カブスの先発・レスター投手の好投が印象的でした。

 ボストン・レッドソックス時代の活躍を始めとして、大試合の経験十分なレスター投手は、「落ち着き払った投球」を展開しました。
 6イニング・86球を投げて、被安打2、奪三振2、与四球2、失点1という、見事な投球でした。

 何より素晴らしいと感じるのは、フライアウト・ゴロアウトが多いことです。特に、フライアウトは9(全18アウトの半分)を数えました。
 従って、球数を抑えることが出来ます。4回を終えて44球と、極めて効率的な投球でした。「三振を取らない、取りに行かない」ことが、この好投の要因のひとつなのでしょう。

 5回裏には2死満塁のピンチを招きましたが、ナショナルズの1番テイラー選手を三振に抑えました。ここぞという場面では、狙って三振を取ることが出来る能力の高さは、素晴らしいものです。
 外角へのチェンジアップで空振りを取ったのですが、さすがにレスター投手もガッツポーズを魅せました。

 当然ながら、「落ち着き払った」プレーでも、心の中には「闘志が溢れている」訳です。闘志満々でありながら落ち着いているから意味が有るのであって、冷え切って意気消沈した状態で、静かにプレーしていても、何の意味も有りません。
 そうした心持では、ベースボールの最高峰であるMLBのポストシーズンゲームを戦って行くことは、到底不可能でしょう。

 5回に多くの球数を要したため、レスター投手の球数は73となりました。
 そして6回を無失点で抑えたレスター投手は、86球でマウンドを降りたのです。

 「1球が重い」ポストシーズンゲームでは、各チームのエースと位置づけられる投手でも、クオリティスタート(6イニングを3失点以下で投球すること)を実現するのは至難の業です。
 ご承知のように、2017年のポストシーズンでも、各チームの大エースと呼ばれる投手達が、次々と2回、3回といった短いイニングでマウンドを降りています。打者側の気迫がもの凄く、レギュラーシーズンの様な投球を披露するのが、非常に難しいのです。

 そうした中で、キッチリとクオリティスタートを切ったレスター投手の好投が際立ちます。
 86球での降板でしたが、「1球が重い」ポストシーズンですから、レギュラーシーズンゲームにおける100球以上の投球に相当するのではないでしょうか。

 ジョン・レスター投手は、まさに「MLBのスターター」なのです。
[10月6日・地区シリーズ・ドジャースタジアム]
ロサンゼルス・ドジャーズ9-5アリゾナ・ダイヤモンドバックス

 ナショナルリーグNL西地区同士の対戦となった地区シリーズの第1戦は、初回に4点を先制したドジャーズが、そのままリードを保って押し切りました。

 その1回裏のドジャーズの攻撃において、「ワンアウトを取る難しさ」が表れていました。

 地区シリーズ第1戦の先発を任された、ダイヤモンドバックスのウォーカー投手でしたが、いきなり2人のランナーを許し、3番のターナー選手を迎えました。
 そしてターナー選手は3ランホームランをレフトスタンドに叩き込みました。

 続くベリンジャー選手がヒットで出て、プイーグ選手のタイムリーヒットが生まれて、ドジャーズは4-0とリードしたのです。
 ここまでノーアウト。

 ウォーカー投手が、グランダーソン選手を三振に仕留め、ワンアウトを取ったのは「38球目」でした。

 本当に長い道のりだったのです。

 9番のカーショー投手を打ち取って、ウォーカー投手が1回表のドジャーズの攻撃を終らせるのに要した球数は「48球」に及びました。
 そして、1イニングでマウンドを降りたのです。

 先発投手は「ワンアウトを取ることで落ち着く」と言われますが、そのワンアウトを取ることは容易なことではありません。ましてや「1球が重いポストシーズンゲーム」となれば尚更でしょう。
 ウォーカー投手、そしてダイヤモンドバックスにとっては、ワンアウトを取る難しさを痛感する試合となってしまいました。

 ダイヤモンドバックを苦手とし、打線のコンディションが心配されていた、ドジャーズにとっては、絶好の「ポストシーズン立ち上り」となりました。
 このゲームにとっても、ポストシーズンを戦って行く上でも、大きな4得点だと感じます。

 1回の表を投げ切って、ベンチで休んでいた大エース・カーショー投手が、1回裏の自軍の攻撃の際に、少し驚いたような表情を見せていたのが印象的でした。
 「長い長い攻撃」が続き、ついには自身の打席が回ってきてしまったのです。

 カーショー投手は、このゲームでソロホームランを4本浴びました。
 現在のメジャーリーグNO.1投手との呼び声が高いカーショー投手としては、不本意な投球だった訳ですが、この「長い長い攻撃」の間が、カーショー投手にも影響を与えた可能性が有ります。

 一方で、この攻撃で火が付いたドジャーズ打線は計9点を挙げて、カーショー投手が勝利投手となりました。
 ポストシーズンゲームの初戦に登板することが多い(大エースですから当然のことですが)カーショー投手ですが、これまでは殆ど負け投手となっています。(ポストシーズン初戦でカーショー投手が勝ち投手になったゲームが有ったかどうか、記憶に在りません)

 そのカーショー投手が「勝利投手」になったのです。

 ドジャーズにとっては、この上無い、ポストシーズンの幕開けとなりました。
[10月5日・C組・ベルファスト]
ドイツ3-1北アイルランド

 FIFAワールドカップ2018ロシア大会に向けての、ヨーロッパ地区最終予選も佳境に入りました。
 C組では、ドイツチームがアウェイで北アイルランドチームを破り、最終予選を9戦9勝・勝ち点27として、最終戦を待たずに本大会進出を決めました。17大会連続、19度目の出場という、まさに「常連」としての戦い振りでした。

 9試合で、得点38・失点3という圧倒的な強さを魅せるドイツチームですが、このゲームでも開始早々の前半2分にルディ選手が先制すると、同22分にはバーグナー選手が2点目、後半41分にはキミッヒ選手が3点目を挙げ、ゆうゆうと勝利を収めました。

 インジュリータイムに入っての後半48分に北アイルランドがマゲニス選手のゴールで1点を挙げましたが、これはホームの意地を見せたというところで、C組の2位を決めた北アイルランドチームの「強さ」と充実ぶりを示したものだと思います。
 6勝1敗2引分の勝ち点19で、最終戦を待たずにグループ2位を決めたのですから、今大会の北アイルランドは強いと感じます。プレーオフを制して本大会に出てくるようであれば「台風の目」になるかもしれません。

[10月5日・F組・ロンドン]
イングランド1-0スロベニア

 イングランドチームが後半49分、インジュリータイムのケイン選手のゴールにより1-0で勝利を収め、9試合を終えて7勝2引分・勝ち点23として、最終戦を待たずに本大会進出を決めました。6大会連続、15度目の出場となります。
 0-0で引分けかと思われたゲームを勝ち切ったのは、極めて大きいと思います。

 F組は、イングランド、スコットランド、スロバキア、スロベニアが激しい鍔迫り合いを演じていましたが、10月5日のゲームで、イングランドがスロベニアに勝ち、スコットランドがスロバキアに1-0で勝利を収めましたので、最終戦を待たずに1位イングランド、2位スコットランドが固まりました。
 混戦が予想より早く収束した形でしょう。

 ヨーロッパ地区は、開催国ロシアを除くと、13チーム(最終予選各組1位の9チームと、各組2位チームにより争われるプレーオフに勝利した4チームの、計13チーム)が最終予選を突破して本大会に出場します。

 その13チームの内、9月3日にベルギーが早々にH組の首位を決め、10月5日にドイツとイングランドが各組の首位を決めましたので、3チームが本大会進出を決めた形です。残る枠は「10」ということです。

 各組とも厳しい戦いが続いていますが、やはりA組の動向が気になるところです。
 8試合を終えた段階で、フランスが勝ち点17でトップ、スウェーデンが同16で2番手、オランダが同13で3番手、ブルガリアが同12で4番手となっています。
 
 オランダは9月3日のブルガリア戦を3-1で勝ち、本大会出場に望みをつなぎましたが、当然ながら予断を許さない状況が続いています。

 また、I組は、やはり8試合を終えた段階で、クロアチアとアイスランドが勝ち点16でトップと2番手、トルコとウクライナが勝ち点14で3番手と4番手となっていて、文字通りの大混戦です。残り2試合は死闘となることでしょう。

 それにしても、他の組と比較してA組の組分けを見ると、予選のシードチーム選定に使用される「FIFAランキング」の重要性と抽選のアヤを強く感じるのです。
 NFLの2017年~18年レギュラーシーズンも序盤戦、10月3日までに第4週を終えました。
 今シーズンの各チームのコンディションを見るには十分な試合数4試合を終えたのです。

 全体としては、各チームの実力が非常に「拮抗」しているという印象です。

 例えば、3連勝と絶好のスタートを切り、昨季のスーパーボウル進出チームとして今季も勝ち続けるシーズンを展開するかに見えたアトランタ・ファルコンズが、week4でバッファロー・ビルズの前に17-23と完敗を喫しました。

 このゲームでファルコンズのクオーターバックQBマット・ライアン選手は42度のパスアテンプトで24度の成功、成功率は57%とまずまずでしたが、ライアン選手としては不満足なもので、何より242ヤードの獲得に止まり、タッチダウンTDパス成功も僅か1つでした。

 現在のNFL屈指の攻撃陣と言われるファルコンズオフェンスが、このゲームではビルズディフェンスに抑え込まれた形でしょう。

 では、ビルズが絶好調かというと、week4を終えて3勝1敗、得点73・失点54という形ですから、「とても勝負強い」シーズンを送っている形でしょう。得点力が十分とは言い難いので、今後も容易ならざるゲームが続くことでしょう。

 では、昨季のスーパーボウルチャンピオンのニューイングランド・ペイトリオッツはというと、2勝2敗と、珍しい?スタートを切りました。
 何しろ、ディフェンスがボロボロという感じなのです。4試合を終えて、得点129・失点128というのですから。QBトム・ブレイディを中心とした攻撃陣は、相変わらずの得点力を示している一方で、1ゲーム平均30点以上の失点というのは、ゲームマネジメント面からは、悲惨な状況と言って良いでしょう。
 「ペイトリオッツ王朝」としては、ディフェンスの立て直しが急務なのです。

 こうした「大混戦」のシーズンにあって、唯一の4連勝チームがカンザスシティ・チーフスです。

 初戦でペイトリオッツを42-27で撃破して勢いに乗り、week2ではフィラデルフィア・イーグルスを27-20で破り、week3ではサンディエゴ・チャージャーズに24-10で完勝して、week4を迎えました。

 オークランド・レイダーズを破って波に乗るワシントン・レッドスキンズを相手にしてのゲームでしたが、29-20でチーフスが逆転勝ちを収めたのです。
 このゲームは、第1クオーターQでレッドスキンズが10-0とリードしました。前週同様に、好調な守備陣がチーフスの攻撃を抑え込んだのです。

 第3Qを終えて17-17と接戦となったゲームでしたが、第4Qでチーフスの攻撃が勝り、フィールドゴールFG2本を含めての12点を挙げて押し切ったのです。

 今季のチーフスの最大の特徴は「安定した守備」でしょう。
 これに、QBアレックス・スミス選手を中心とした「多彩な攻撃」による確実な得点力が加わり、「負け難いチーム」に仕上がっている感じがします。
 
 唯一の全勝チーム・チーフスが、どこまで連勝を伸ばすのか注目です。

 その他の今シーズン好調なチームを挙げましょう。

 [アメリカンフットボールカンファレンスAFC]
・東地区のビルズ
 前述にも出てきましたが、今季は攻守のバランスが良いと思います。

・北地区のピッツバーグ・スティーラーズ
 近時は毎季力を付けている印象です。久しぶりにスーパーボウル出場を狙えるかもしれません。

・西地区のデンバー・ブロンコス
 相変わらずの強力ディフェンスが健在です。レイダーズとの首位争いが注目されます。

[ナショナルフットボールカンファレンスNFC]
・北地区のデトロイト・ライオンズ
 好調です。チームに勢いが有ります。

・南地区のキャロライナ・パンサーズ
 昨年の不振を払拭しつつあります。ファルコンズとの競り合いは見ものでしょう。

・西地区のロサンゼルス・ラムズ
 近年は強さが目立つようになってきました。ファンの多い名門チームの復活が、望まれるところです。

 一方で、「大混戦」のシーズンで不振が際立つのが、NFC東地区のニューヨーク・ジャイアンツとNFC西地区のサンフランシスコ49ersです。共に4連敗と低迷しています。

 特に、試合内容から見てジャイアンツは深刻でしょう。自分たちがやろうとしていることがほとんどできていない状況。この状態を一気に改善するのは、相当難しいことだと思います。
 49resの方は、相応の健闘は魅せているものの、競り合って勝てないという状態でしょうか。

 ジャイアンツも49ersも、まさに「名門チーム」ですから、復活が待たれるところです。

 NFL2017~18シーズンは、「高いレベルで、各チームの実力が拮抗」している状況だと思います。「良いチームが増えた」のです。

 こうなると、ベンチワークというか、ゲームごとの戦術・戦法の成否が、勝敗に大きく影響すると思います。

 どのチームにとっても「一寸先は闇」というのが、今シーズンなのかもしれません。
[10月4日・ワイルドカード・チェースフィールド]
アリゾナ・ダイヤモンドバックス11-8コロラド・ロッキーズ

 地区2位と3位の対戦となった、ナショナルリーグNLのワイルドカードは、2位のダイヤモンドバックスが17安打・11得点の猛打で、13安打・8得点のロッキーズを押し切り、地区シリーズ進出を決めました。

 ロッキーズ・グレイ投手、ダイヤモンドバックス・グレインキー投手の先発で始まったゲームでしたが、初回からダイヤモンドバックス打線が火を噴き、1~3回で6点を挙げて一方的な展開になるかと思われました。

 ところが、ダイヤモンドバックスの大エース・グレインキー投手が4回表に掴まり、一挙4失点。ゲームは一気に接戦となったのです。
 
 グレイ投手は1イニングと1/3、グレインキー投手は3イニングと2/3しかマウンドに居られなかったのですから、ポストシーズンゲームというのは怖いものです。

 ロッキーズは7回表に1点を加え5-6と追いすがりましたが、7回裏と8回裏に計5点を挙げたダイヤモンドバックスが勝ち切ったゲームでした。

 さすがに、「大貯金」でゆうゆうと首位を走るロサンゼルス・ドジャーズを横目に、こつこつと?貯金を積み上げてきた両チームの戦いは、一筋縄では行きませんでした。まさに「実力十分なチーム同士」のワンゲームプレーオフだったのでしょう。

 さて、NL勝率トップでポストシーズンに臨むドジャーズの、地区シリーズの相手はダイヤモンドバックスに決まりました。
 
 レギュラーシーズンで104勝(今季MLB最多勝利数)を挙げ、「向かうところ敵無し」といった雰囲気のドジャーズですが、実はダイヤモンドバックスには苦労していたのです。
 その「苦手」が地区シリーズの相手となりました。

 我らがダルビッシュ有投手・前田健太投手にとっても、「相手にとって不足は無い」といったところでしょうか。

 ダルビッシュ投手・前田投手のポストシーズンの戦いが始まります。
[10月3日・ALワイルドカード・ヤンキースタジアム]
ニューヨーク・ヤンキース8-4ミネソタ・ツインズ

 1回表、ヤンキースの先発セベリーノ投手が4安打・1四球で一気に3点を失い、わずか1アウトを取っただけで降板した時には、ヤンキースの前途は真っ暗闇でした。
 1ゲームプレーオフとしては、相当に痛い失点であり、先発投手のノックアウトだったからです。

 しかし、ヤンキース打線は劣勢をものともしませんでした。
 1回裏、グレゴリアス選手の3ランで同点とすると、2回裏にはガードナー選手のソロホームランで勝ち越し、3回裏にはバード選手のタイムリーヒット、4回裏にはジャッジ選手の2ランホームランと畳み掛けて、ゲームを優位に進めました。

 ポストシーズンゲームにおける打線の活躍の重要性が、よく分かる試合になったのです。

 ツインズとしては、ヤンキースのセべリーノ投手ほどではないにしても、先発のサンタナ投手が2イニングしか持たずに降板したのが痛く、不安定さが指摘されていたブルペン陣もヤンキースの攻撃を支えきれませんでした。
 逆にヤンキースは、2番手のグリーン投手、3番手のロバートソン投手、4番手のカンリー投手がよく踏ん張りました。この好調な中継ぎ投手陣は、今後のポストシーズンゲームにおいても、頼もしい存在となることでしょう。

 ヤンキースは地区シリーズに駒を進めました。

 我らが田中将大投手の出番が来たのです。
 アリゾナ・ダイヤモンドバックスの傘下マイナーに所属している中後悠平選手(元ロッテ・マリーンズ)の、今季メジャーリーグへの昇格が無くなり、1995年の野茂英雄投手以来毎年続いていた日本人プレーヤーのメジャーデビューが「22年連続」で途絶えたと報じられました。

 このニュースは「残念なこと」として取り扱われていましたが、逆に、1995年以来毎年、日本人プレーヤーが22年間に渡ってメジャーデビューを続けてきたことに、驚きを感じました。
 日本人プレーヤーは、集中的にメジャーリーグに挑戦したのではなく、継続的に挑戦し続けてきたのです。
 これは凄いことだと思います。

 野茂英雄投手、イチロー選手、松井秀喜選手、黒田博樹投手、上原浩治投手といったプレーヤー達の華やかな活躍は、誰の眼にも留まるものですけれども、当然ながら「デビューは1度」しかありませんから、22年間連続の為には、他の数多くのプレーヤーの挑戦があったのです。

 最初から「メジャー契約」というプレーヤーは多くはありませんから、マイナーからメジャーへの「厚い壁」を突破して、我らが日本人プレーヤーはメジャーにデビューして行ったのでしょう。

 柏田貴史投手(読売→1997年メッツ)、小林雅英投手(ロッテ→2008年インディアンズ)、高橋健投手(広島→2009年メッツ)、多田野数人投手(立教大学→2004年インディアンズ)、建山義紀投手(日本ハム→2011年レンジャーズ)、野村貴仁投手(読売→2002年ブリュワーズ)、福盛和男投手(楽天→2008年レンジャーズ)、薮田安彦投手(ロッテ→2008年ロイヤルズ)、といった選手たちは、メジャーでのプレーの期間は短く、ご本人には不満の残る挑戦だったのでしょうが、何より「メジャーリーガー」となったこと、それ自体がとても大きな勲章なのです。
 何時の時代も、メジャーデビューというのは、ベースボールプレーヤーにとって大きな夢なのですから。
 
 2017年シーズンにメジャーデビューを果たした日本人プレーヤーが居なかったこと自体は、そういう年もあるのであろうと思います。

 一方で、「メジャーリーグへの日本人プレーヤーの挑戦者数が、その絶対数が減ってきている」とすれば、それはとても残念なことだと思うのです。

 「世界最高峰のリーグ」を目指すプレーヤーが減るということは、パフォーマンスと気概・夢の両面から、野球に限らず、その国の当該スポーツのレベルにも影響があるのではないでしょうか。
 1930年代前半、欧州最強のナショナルチームと呼ばれたのがオーストリア代表でした。
 「ヴンダーチーム」(ドイツ語で「奇跡のチーム」という意味)という異名でも呼ばれるほどのチームでした。

 そのヴンダーチームの中心選手が、マティアス・シンデラー選手でした。
 シンデラー選手は、身長179cm・体重63㎏というスリムな体型を活かして、相手ディフェンダーの間を「すり抜けて」ゴールを決めるというプレースタイルから、「紙の男」と呼ばれました。

 「紙の男」という言葉からは、あまり尊敬の念は感じられませんが、驚きの念は強く感じます。当時の関係者の皆さんが、マティアス・シンデラー選手のプレーに対して「信じられない」という印象を強く抱かれたのでしょう。

 1903年生まれのシンデラー選手は、1926年に代表チーム入りして、1931年から34年までの最強のオーストリアチーム=ヴンダーチームのエースとして活躍しました。
 1934年のFIFAワールドカップ・イタリア大会でも優勝候補として準決勝に進出し、地元イタリアとのゲームに臨みました。地元絶対有利の時代でしたから、オーストリアチームは0-1で敗れました。シンデラー選手も危険なタックルに遇って怪我をしたのです。

 シンデラー選手らが出場できなかった3位決定戦でドイツに2-3で敗れてしまいましたが、おそらくはこのチームが、オーストリアサッカー史上最強であったのでしょう。

 オーストリア代表チームは、1938年のワールドカップ・フランス大会も予選を突破し本戦出場を決めていましたが、世界情勢が風雲を告げる中で、オーストリア国自体がナチスドイツに併合されてしまい、国家として消滅してしまいましたから、代表チームも出場できませんでした。(というか、チームも消滅してしまったというのが正しいのかもしれません)

 1939年1月、マティアス・シンデラー選手は自室で死亡しているところを発見されました。
 自殺説、謀略説などが言われてきましたが、いまだに真相は不明です。

 第二次世界大戦直前のヨーロッパにおける最高のサッカープレーヤー・「紙の男」は、35歳で他界したのです。
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カエサルjr

Author:カエサルjr
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