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 長い日本選手権大会の歴史において、初めて「五冠」に輝く女子スイマーが登場しました。自由形の50m・100m・200m、バタフライの50m・100mを制した、池江璃花子選手です。
 これはもう「奇跡的な快挙」と言って良いでしょう。
 
 リオデジャネイロ・オリンピックでも伸び盛りの泳ぎを披露してくれた池江選手ですが、さすがに世界の強豪の前では、個人種目でメダルを争うまでの活躍は出来ませんでした。
 それから1年も経たないうちに、高校2年生という若さで、日本選手権「五冠」を達成するのですから、凄いスイマーが現れたものです。

 さすがに、池江選手にとっての最終種目100mバタフライを泳ぎ終えた後のインタビューでは、疲労感が漂っていましたが、これは仕方が無い。
 世界選手権やオリンピックでも、多くの種目に出場する選手は、大会期間中のコンディション調整が重要なのです。池江選手にとっては、これも大切な経験のひとつなのでしょう。

 そして今大会では、個人メドレー種目に「新エース」が登場しました。
 大橋悠依選手です。200mと400mの2種目を制しました。圧勝でした。

 特に、400mの優勝タイム・4分31秒42は、この種目の日本記録を大幅に塗り替えるとともに、リオ・オリンピックの銅メダルに相当するタイムでした。素晴らしい記録です。

 もともと有力選手のひとりであった大橋選手ですが、この半年間の伸び・成長は「驚異的」なものであったということになります。
 大橋選手は200m背泳ぎでも3位に食い込んでいます。
 このパターンは、男子の萩野選手や瀬戸選手の形ですので、大橋選手の今後の成長から目が離せないことになります。

 さらに、日本女子の伝統種目・平泳ぎでも青木玲緒樹選手が大活躍でした。
 100m・200mの両種目を制したのです。共に完勝でした。
 女子平泳ぎ、特に200m平泳ぎは、前畑選手、岩崎選手、金籐選手と続く「オリンピック金メダルの系譜」があります。
 東京オリンピック2020に向けて、楽しみなスイマーが登場したのです。

 池江、大橋、青木の3選手が、日本選手権水泳2017女子を象徴するスイマーであったと思います。

 いずれも「成長途上」にあると感じられます。
 男子と共に女子も、世界で戦う準備が出来つつあるのでしょう。
 坂を上がってからアルアインが伸びました。
 内一杯を走っていたペルシアンナイトのデムーロ騎手が、残念そうにアルアインを見つめたところがゴールでした。

 勝たれてみれば、前走3月25日の毎日杯G3を快勝しての東上でしたから、皐月賞の優勝争いに向けて、十分な資格を保持していたのですが、9番人気での挑戦となったのです。

 ディープインパクト産駒としては518㎏の大型馬ですが、ゴール前100mの「飛ぶような走り」は正にディープでした。

 それにしても、「大混戦」を象徴するような展開でした。
 向う正面を映したNHK競馬放送の画面は、いつものように「上下2画面」でしたが、上段の遠景画面の「1画面に全ての馬が入って」いました。これほど団子状態のクラシックレースは、滅多に観られないでしょう。

 その団子の中で、アルアインは4~5番手と言う絶好の位置でレースを繰り広げました。
 しかし、3コーナーで一気に後退したのです。

 レース後の松山弘平騎手のインタビューで「3コーナーで手応えが無くなった・・・」とコメントされていましたが、その瞬間でしょう。10番手位まで下がったアルアインは、しかし、直線に入ってから前進を続け、坂では先頭集団の一頭となり、そこから伸びたのです。

 古い話で恐縮ですが、1970年タニノムーティエが勝った皐月賞の2着馬、アローエクスプレスの加賀武見騎手の様な騎乗ぶりに見えました。

 この「後退」は、松山選手の様子からは、意図したものでは無く、単に荒れた馬場に脚を取られたためのようでしたが、この「後退」が勝利の一因となったことは間違いないでしょう。

 坂にかかったところで一度先頭に立ったファンディーナと、そのファンディーナに襲い掛かった人気馬がゴール前で失速するのを尻目に、「脚を溜めた馬達」がゴール前の競り合いを展開したのです。

 馬場の外側を、より状態の良いコースを走ることが出来ていればペルシアンナイトにも勝機が有ったでしょうし、ゴールが50m先であればダンビュライトが突き抜けるシーンが観られたことでしょう。

 ダンビュライトから1・1/4馬身差で4着はクリンチャー。そのクリンチャーから10着のプラチナヴォイスまでの7頭の着差は、クビ・クビ・クビ・アタマ・クビ・アタマでした。4着から10着までの馬達にも、勝つチャンスが有ったレースとも言えそうです。本当に「大接戦」だったのです。
 
 「大混戦」と呼んでいた2017年世代ですが、「多士彩々」と呼び直そうと思います。

 皐月賞2017は、日本ダービーやNHKマイルに向けて、多くの馬にチャンスが有ることを、改めて証明してくれたのでしょう。
 どの馬がどのレースを目指すのか、とても興味深いところです。
 4月13日から16日にかけて、日本ガイシアリーナで開催された第93回日本選手権水泳大会は、各種目で、日本のトップスイマーによる素晴らしいレースが繰り広げられました。

 男子について見れば、この大会を象徴するのは、萩野公介選手、瀬戸大也選手、江原騎士選手、そして小関也朱篤選手の4名でしょう。

 萩野選手は、肘手術後の復帰第一戦というコンディションが整わない中で、200mの自由形と個人メドレー、400m自由形、200m背泳ぎの4種目を制しました。
 どのレースも「考え抜かれたレース内容」であったと感じます。200m・400m自由形では、最後25mの爆発的なスピードが際立ちました。
 このコンディション下での、この成績と言うのは、萩野選手が男子日本競泳界のエースであることを改めて感じさせるものでしょう。

 瀬戸大也選手は、400m個人メドレーで萩野選手を破りました。0.13秒差と言う接戦を制したのです。
 少年時代からのライバルとされている2人ですが、近時はやや萩野選手に押され気味と見られていただけに、この勝利は大きなものでしょう。
 200mのバタフライと個人メドレーでも2位に食い込みました。このスイマーの勝負強さは、男子競泳陣を支える存在と言って良いでしょう。

 江原騎士選手の活躍は、見事の一語。
 今大会、最も印象的な男子選手でした。800m自由形を圧勝し、200m・400m自由形で2位と、「中距離の自由形種目」において安定した力を示したのです。200mと400mにおける萩野選手との競り合いは、今大会のハイライトのひとつです。
 「先行」という積極的なレース運びも、世界と戦う上で大切なものだと思います。これだけ強い自由形スイマーは、得難い存在です。

 小関也朱篤選手は、平泳ぎの3種目を制しました。
 もともと「北島浩介選手の後継者」と目されて久しいスイマーでしたが、今大会では新鋭の渡辺一平選手を2種目で破り、平泳ぎ三冠に輝きました。新鋭の登場に刺激を受けたのか、自己新記録をも更新している小関選手には、頼もしささえ感じます。
 特に、200m平泳ぎでは、150mまでリードする渡辺選手を150~175mで追い抜き、その後の反撃を封じての「自己新記録」優勝という離れ業でした。2分7秒18というタイムも、世界記録に0.51秒に迫る立派なもの。渡辺選手の2分7秒60というのも、オリンピックで優勝を狙える水準でした。決して、山本選手が不振だったわけではないのです。

 それにしても、今大会の男子のレースでは「大接戦」が目立ちました。

 世界記録保持者、オリンピック金メダリスト、という「大勲章」を保持している選手でさえ、「楽なレースはさせてもらえない」のです。
 かつての日本競泳陣であれば、世界トップクラスのスイマーであれば、多少苦戦はしても最後はしっかりと勝ち切るというのが、日本選手権大会であったと思いますが、今大会は「最後まで勝敗が分からないレース」が続きました。

 バタフライ100m・200m種目でも、小堀勇氣選手、坂井聖人選手、幌村尚選手に瀬戸大也選手を交えた大激戦が繰り広げられたのです。オリンピックでマイケル・フェルプス選手を追い詰めた坂井選手でも、ギリギリの戦いを強いられるのですから、世界最高水準の戦いがそこには有りました。

 凄いことだと思います。

各種目に複数の強豪選手が居て、秘術を尽くした競り合いが展開されるのです。
 全米選手権水泳も、こんな様相なのではないかと考えてしまいます。

 男子日本競泳陣は、本当に強くなったのです。
 アメリカ合衆国で開催されるスポーツのビッグイベントは、我が国では月曜日の朝、ライブでTV放送されることが多いのです。

 ゴルフのマスターズ・トーナメントやNFLスーパーボウルなどが、その典型でしょう。
 アメリカは世界一のスポーツ大国ですから、月曜日午前中に多くのビッグイベントが放送されるのです。

 日本のサラリーマンにとっては、そのライブ観戦はとても難しいということになります。

 「月曜日の有給休暇取得」というのは、なかなか難しいことなのです。

 ましてや、その理由が「スーパーボウルをテレビで見るため」というのでは、休暇の申し出にも、迫力が不足することになります。(もちろん、有給休暇の取得の際にその「理由」を説明する必要は全く無いのですが、迫力?の問題です)

 長くサラリーマンをやっている私としても、「月曜日のアメリカンスポーツ」については、なかなか「テレビのライブ観戦」が出来ずに、残念な思いをしてきました。

 ところが、近年は「ワンセグ放送」が観られるようになりましたので、地上波の放送については、電車の中で観戦できるようになりました。
 2017年マスターズ大会も、携帯電話の小さな画面に見入りました。
 セルヒオ・ガルシア選手とジャスティン・ローズ選手の競り合いを楽しむことが出来たのです。

 とはいえ、プレーオフに入ってからの戦いは見ることが出来ませんでした。
 目的の駅に到着してしまい、職場に向かって歩き出してしまったからです。そして、職場に到着してから、携帯電話でワンセグ放送を見ることが出来なかったのは、自然なことでしょう。
 また、ワンセグではBS放送を観ることは出来ません。
 
 宮仕えをしている内は、アメリカで行われるスポーツの観戦は、どうしても「録画」が主になってしまうのです。
 録画とライブの違い、大きな違いは、言うまでもないことでしょう。

 「小さな夢」で恐縮ですが、私は、サラリーマンを卒業したら、テレビの前に陣取ってスポーツ放送を思い切り観る、特に「月曜日の朝のビッグイベントを思い切り楽しんでやるんだ」、と心に決めているのです。
 日本陸上競技連盟が新方式の導入を検討していると、3月29日に報じられました。

① 男女ともに2名は陸連が設定する「選考レース」(1発勝負)の上位2名とする。
② 残る1名は、2019年秋から2020年春までの国内指定大会で、陸連の指定する設定記録を突破したランナーの中で、最高タイムを出した選手とする。

 という方式のようです。

 従来の方式と比べて、極めてクリアで、恣意性が入り難い方式となっていますので、とても良いことだと思います。

 2020年大会に限らず、近時の夏のオリンピック大会においては、「暑さに強いこと」が好勝負を繰り広げる上では不可欠な条件ですので、陸連の指定レースも本番に近い環境、気温30℃前後の高温多湿下のレースとなるのでしょう。

 新方式の良いところは
① 「勝負強さ」が測れるところ

 オリンピックのレースは、当然ながら一発勝負ですので、1度の選考レースの上位2名を選定するというのは、とても良いことでしょう。

 「肝心なレース」に対するコンディション調整力、重圧を跳ね返す強い精神力、といった「勝つために不可欠な要素・才能」を図るには、「一発勝負選考」が極めて有効であることは、アメリカの陸上競技代表選考会や、日本の水泳の代表選考を見ても、明らかです。

 たまたま調子が悪かったなどという言い訳は、通用しないのです。
 厳しい方式ですが、平等・公平な条件下で競い合うのは、全体のレベルアップにも結び付くものと思います。

② 基本的な能力の高さも考慮されていること

 「最高タイム基準」は、マラソンに対する地力を評価するものでしょう。

 前述の「選考レース」における上位3名を代表にするという方式との比較となりますが、これは一長一短というところで、こうした「物差し」を加えるという、陸連のチャレンジを見てみたいとも思います。

③ ファン・国民への分かり易さ

 これまで、何かと物議を呼ぶことが多かった「マラソン代表選考の過程・結果」ですが(近時、成績が振るわなかったことも、物議の要因のひとつでしょう)、相当にクリアになりました。

 「オープン&フェア」というのが、全ての物事に対する時代の要請であり、マラソン選考にもその波が及んだということでしょうか。

 とはいえ、この方式も「細部のツメ」が残っています。

A. 選考レースの上位2名の中に、最高タイム保持者が入っていた時の、残り1名の選出方法
B. 陸連の設定記録を突破した選手が一人もいなかった時の、残り1名の選出方法
C. 「補欠選手」の選出方法

 などが、直ぐに思い浮かびますが、詳細に観れば他にも詰めなければならない点が、いくつもある筈です。

 日本陸上競技連盟におかれては、一層検討を深めていただきたいと思います。

 2020年オリンピック東京大会が近付いています。

 もし、2020年大会の気象条件に近い時期に選考レースをやるとすれば、2019年の7~8月ということになりますので、あと2年と少ししかありません。

 選手にとって、残されている時間が少ないということは、関係者にとっても少ない、当然ながら事前に行わなければならない代表選考という面では、「より少ない」のです。

 時間が無いのです。
 4月16日、中山競馬場芝2000mコースで開催される、第77回皐月賞競走G1の注目馬検討です。

 2016年に比べて「小粒」といわれてきた、2017年の3歳牡馬陣ですが、さすがにクラシックレースを控えて陣容が揃いつつあります。
 一方で、無敗の牝馬ファンディーナが敢然と挑戦してくるところを見れば、「今年の3歳牡馬相手なら勝機あり」と考えていることも明らかでしょう。

 「波乱含みの皐月賞」と言って良いと思います。
 出走18頭のどの馬が勝っても不思議では無いレースでしょう。

 さて、注目馬です。

 第一の注目馬は、3枠5番のレイデオロ。
 今年の3歳牡馬陣は、軸になる馬が不在ということで、重賞レースごとに勝ち馬が変わります。展開や馬場状態によって勝敗が変わるのです。馬同士の「勝負付け」が済んでいない状態と言ってよさそうです。
 そうなると、無敗=底を見せていない馬を選びたくなるのです。
 前走ホープフルステークスG2は快勝でした。3ヵ月半空いたところが心配ごとですが、底を見せていない有力牡馬の力を発揮してほしいところです。

 第二の注目馬は、2枠4番のカデナ。
 前走の弥生賞G2を勝ち切りました。こちらはクラシックロードの王道を歩んできたのです。レース毎に勝ち馬が変わる、今季のクラシックロードの中で、重賞を2勝している点を評価したいと思います。粘り強い走りを見せてくれることでしょう。

 第三の注目馬は、4枠8番のファンディーナ。
 3戦3勝、前走のフラワーカップG3は2着に5馬身差の圧勝でした。中山の重賞を走っているのも強みでしょう。
 もし牝馬が勝利すれば、1948年(昭和23年)のヒデヒカリ以来「69年ぶりの牝馬勝利」となります。凄いことです。

 今回は、以上の3頭に注目します。

 実力接近のレースですから、アメリカズカップ、ウインブライト、スワーヴリチャードも加わっての、ゴール前の競り合いが楽しみです。
 4月6日に発表されたFIFAランキングで、オランダが32位と過去最低となりました。

 現在のランキング制度が始まったのは1993年ですが、21世紀に入ってからは常に世界最高レベルのサッカーを展開し、ワールドカップの優勝候補にも何度も挙げられていたチームですので、この凋落はとても意外です。

 2016年のユーロ(欧州選手権)の本戦に、オランダ代表チームが出場できなかった=予選敗退した時には、「余程調子が悪かったのか」と感じていましたが、ワールドカップ2018ロシア大会に向けての欧州予選A組でも、現在2勝2敗1引分で、フランス、スウェーデン、ブルガリアについで4位と、敗退の危機に晒されているのを見ると、オランダ代表の変調が深刻であることが分かります。

 3月26日に行われたブルガリア戦も0-2で完敗して、浮上へのきっかけを作れずにいるのです。

 サッカー環境と言う点からは、サッカーが盛んな地域である欧州の中でも抜群と評され、ドイツにおける芝のサッカー場が5000面であるのと比較して、オランダには10000面以上あるとも報じられています。ドイツの方が国土の面積と言う面では圧倒的に広いことを考え合わせれば、オランダにおける芝サッカー場の数がいかに多いか分かります。
 加えて、体躯・パワーに恵まれたアスリートが多いのですから、オランダサッカーが強いのは、ある意味では当然とも見られていたのです。

 ヨハン・クライフ選手、ファンバステン選手、ルート・フリット選手、ライカールト選手、クラレンス・セードルフ選手、デニス・ベルカンプ選手、パトリック・クライファート選手、ファン・デル・サール選手、ルート・クロル選手、スナイデル選手、ファン・ペルシ選手、そしてアリエン・ロッベン選手と、オランダ出身の世界的プレーヤーは枚挙にいとまがありません。

 世代交代がどんどん進み、いつの時代にも「強いナショナルチーム」を構成できる国、というのがオランダだった筈です。
 それが、1年以上にわたって不振が続いているというのは・・・。

 オランダサッカーに何が起こっているのでしょうか。

 とはいえ、「底力」十分なオレンジ軍団ですから、ここからの巻き返しが見ものであろうとも感じるのです。
 2016年後半から2017年前半の素晴らしい活躍を受けて、日本人プレーヤーによる初のメジャー制覇が期待された松山選手でしたが、3日目までの出遅れが響き、最終日67打の好スコアで追い上げを図ったものの、前日の28位から11位まで順位を上げるに止まりました。

 最終日のラウンドが素晴らしいものであったので、本当に3日目までの不振が惜しまれるところです。

 3日目までの松山選手は、前半の7番ホールと、パッティングに悩まされました。

 7番ホールでは、初日・2日目と大叩きしました。
 最終日は見事に克服していましたので、苦手ホールにはならずに済んだのではないでしょうか。

 パッティングでは、まずは「3~4m」位がなかなか入らない、3日目まではバーディは皆2メートル以内という状況が続きました。
 オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのグリーンで、ボールをピンから2メートル以内に寄せるというのは「至難の技」です。ほとんど止まりかけた状況から、10m以上転がったり、グリーン外に出てしまうというのが、決して珍しくは無い、高速かつ傾斜のきついグリーンだからです。

 パッティングが不調な中で、3日目まででも相当数のバーディを獲得していたことを勘案すれば、松山選手のショットの素晴らしさが分かります。

 具体的なホールで言えば、何といっても3日目の18番ホールが痛かった。

 70cmから3パットしてしまい、このホール4パットでダブルボギー。せっかく2オーバーパーまでスコアを戻していただけに、このダブルボギーは堪えました。
 今大会の松山選手に「止めを刺した4パット」ではなかったかと感じます。

 苦しんだ今大会で、しかし4日目の67打は光明でしょう。

 ラウンド後のインタビューで「昨年末から今年初めのパッティングがいつでも出来る状態になれば、(マスターズ・トーナメントで)絶対に勝てると思う」とコメントしました。
 「絶対に勝てる」という言葉に、松山選手の今大会のプレーに対する悔しさと自信が表れていました。

 近時、「分析」が大好きで得意なアメリカスポーツ界・メディアの詳細な研究により、松山英樹選手の弱点が「パッティング」にあると報じられるようになりました。
 そして、4大メジャートーナメントの中で、最もパッティングの占める比重が重いとされるマスターズ大会の事前予想において、松山選手の順位予想は、世界ランキング4位というポジションからすると、相当低いものでした。

 そして、残念ながら、今大会の結果はその「予想」に近いものとなってしまったのです。

 とはいえ、昨年末から今年初めのパッティングを取り返す時間は、まだまだ十分にあるのです。

 2017年の残りの3つのメジャー大会、そして2018年のマスターズ大会に向けて、松山英樹選手の挑戦は続きます。
 4月10日、浅田真央選手の引退が報じられました。

 この記事において、競技名を記する必要が無いという点で観ても、「浅田真央」選手は、我が国における全てのスポーツ競技・種目を通じても、とても「メジャーな存在」であったことが分かります。

 女子フィギュアスケートの枠を遥かに超える存在なのです。

 14歳のころでしょうか、フィギュアスケート界に彗星のように現れ、10年を優に超える期間にわたって、「日本のフィギュアスケートの顔」でした。
 その点だけを取っても、その「偉大さ」が分かります。

 その「演技の華やかさ」は比類なきものであり、浅田選手がリンクに立つと、周囲の空気が変わりました。
 何とも言えない「柔らかさ」を内包した、スケールの大きな滑りは、「浅田ワールド」そのものだったのです。

 バンクーバー・オリンピックの女子シングル、キム・ヨナ選手との熾烈な金メダル争い、たまたま家電量販店の近くを通りかかった時、多くの人々がテレビの前に群がっていました。
 声ひとつ無い様子で画面に見入っています。

 昭和20年代、30年代初頭の「テレビがまだ珍しかった時代」の様な光景が、そこにはありました。

 そして、浅田選手がジャンプでミスをした瞬間、「あーっ」と残念そうな声が上がりました。大きな声ではなく、絞り出すような声であり、群がっていた人々全員が小さく叫んだのです。
 私も唸りました。

 みんな、大好きな「真央ちゃんの笑顔」、金メダルをかけた真央ちゃんの笑顔が見たかったのでしょう。

 これほど、多くの日本人に応援されたフィギュアスケーターは、居なかったかもしれません。フィギュアスケートのファンはもちろんとして、普段はフィギュアスケートを見ない人達の多くが注目したのでしょう。日本中の人達が、その演技の成功を心から祈っていたと言っても良いのかもしれません。

 「国民的プレーヤー」であった浅田真央選手も、2005年のグランプリファイナル優勝に始まった、世界一を競う舞台での戦いも13年に渡り、26歳となった2017年、とうとう現役を引退することとなったのです。

 オリンピックの金メダルこそ取れませんでしたけれども、世界選手権優勝3回を始めとして、我が国を代表するフィギュアスケーターとしての活躍は、枚挙にいとまがありません。

 何より「ひとつの時代を創ったスケーター」でした。
 
 同じ時代を生きた私達の「時間」大袈裟に言えば「人生」に、大きな潤いと喜びを与えていただいた浅田真央選手に、心からお礼を申し上げます。
 10代で世界トップクラスのトーナメントに彗星のように現れ、好成績を残して、「神の子」と称されたガルシア選手が、37歳となった2017年のマスターズ・トーナメントで、ついに優勝を捥ぎ取りました。
 自身、四大メジャートーナメント74回目の挑戦でした。

 そもそも、マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロの四大トーナメントに、74度も出場すること自体が、大変なことです。
 20年間連続して、四大トーナメントに出場して、ようやく80回なのですから。

 約18年間に渡って「四大トーナメント出場資格」を維持し続けてきたのですから、ガルシア選手がいかに安定した成績を残し続けてきたのかが分かりますし、四大トーナメントでの2位・3位といった上位の成績も、当然ながら残してきました。

 しかし、「四大トーナメント・チャンピオン」という称号だけは、これまで手に出来なかったのです。
 PGAツアー9勝、欧州ツアー13勝を始めとして、世界中の大会で好成績を残してきたガルシア選手なのですから、不思議なことだと思っていました。
 「神の子」と呼ばれたプレーヤーでも、このまま「メジャー未勝利」で終わる可能性も有ると感じ始めていた矢先の、マスターズ制覇でした。

 4月9日の最終日もガルシア選手の戦いは苦難の連続でした。

 15番・パー5で、素晴らしい第2打から難しいパッティングを決めて、ガルシア選手がイーグルを奪い、同ホールをバーディとしたジャスティン・ローズ選手と9アンダーで並んだ時には、ガルシア選手が有利に観えました。

 迎えて16番のパー3。
 オナーのガルシア選手は2m弱にグリーンヒット。負けじとローズ選手も2m強にグリーンヒット。別々のルートからの寄せ合いは、見ごたえ十分。
ローズ選手がフックラインをしっかりと決めてバーディ。ガルシア選手は、スライスラインを打ち切れずにパー。ローズ選手が1打リード。
 2mを打ち切れなかったガルシア選手に、メジャー大会におけるプレッシャーが感じられましたので、メジャー優勝経験者(2013年全米オープン)であるローズ選手に、トーナメントの帰趨は傾いたかと感じられました。

 ところが、続く17番・パー4の第2打。ローズ選手のショットはグリーン手前のバンカーへ。近年、勝敗に大きな影響を及ぼすこととなったバンカーが、2017年も牙をむいたのです。

 こうしてガルシア選手とローズ選手は9アンダーのままホールアウトし、勝負はプレーオフに持ち込まれました。
 その第1ホール、18番パー4で、ガルシア選手は2mほどのパッティングを決めてバーディを奪取し、決着を付けました。
 
 かつては、そのアドレスに要する時間の長さ、いつ果てるともしれない「ワッグル」の回数・長さもあって、「メジャートーナメントにおける精神面の弱さ」が指摘されることもあったガルシア選手でしたが、「73度の大会」において培った力が、見事に結実した印象です。

 セべ・バレステロス選手、ホセ・マリア・オラサバル選手に続く、スペイン出身プレーヤー3人目の優勝でした。

 控えめなガルシア選手の、力いっぱいのガッツポーズが、18番ホールのグリーン上で炸裂していました。
 
プロフィール

カエサルjr

Author:カエサルjr
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我が家の月下美人も16年目。同時に30個の花が咲くこともあります。スポーツも花盛りですね。一緒に楽しみましょう。

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