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 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の勢いが止まりません。

 DHで出場したゲームで3試合連続ホームラン、先発登板した2ゲームで2連勝、とアメリカファンの言葉を借りれば「彼は現実か?」という活躍なのです。

 100年位前の、ボストン・レッドソックス時代のベーブルース選手との「二刀流」比較も、相当回数行われていますが、既にこの比較も難しいレベルの活躍になっていますから、現在の大谷翔平選手の活躍は「空前絶後」のものと言っても良いのでしょう。

 特に凄いと感じるのは、
① パワー=打球の初速と飛距離
② 投球のコントロールの良さ

 の2点でしょう。

 コンパクトに振った1号・2号ホームランがスタンドに飛び込み、3号は少し強く振ったというか、MLBのゲームに慣れてきて、大きなスイングで打っていった感じですが、この初速がMLBトップクラスの180km/h越え、137m弾というのですから、素晴らしいの一語。同じ試合で一塁正面を付いた強いゴロ(アウトになりましたが)の初速も177km/hと報じられました。とにかく「強い打球」を打てるのです。
 練習では150m弾を複数放っていると報じられていますから、今後もとても大きなホームランを魅せてくれそうです。

 投球としては、「まだ」160km/h前後の速球しか投げていません?し、スプリット(フォークボール)の切れ味が高く評価されていますが、何より「コントロールの良さ」が際立っています。
 MLBでは、160kmの速球は珍しいものでは無いのでしょうが、それが「狙ったところ」に投じられるとなると話は別なのでしょう。
 また、剛球投手でありながら殆どフォアボールを出さないというのも、相手チームにとってはとてもやり難いことなのでしょう。「剛球投手は四球から崩れる」というパターン?が大谷投手には当てはまらないのです。
 これではなかなか失点しないのも道理で、4月8日の「19打者連続アウト」という驚異的な投球となって現れるのです。
 いきなりパーフェクトかと期待されたこの試合後の記者会見でも、「初ヒットを許した後の四球」を反省していたと伝えられていますから、大谷投手は与四球を常に注意していることが分かります。

 まだ「大谷選手がMLBに慣れて行く途上」であることは明白ですので、今後、これまで以上のパフォーマンスを魅せてくれることは、間違いないことの様に思われます。

 本拠地初登板となったゲームの観客数は4万5千人近くとなり、スタジアムの最高入場者数ゲームのひとつとなったそうです。大谷投手の一挙手一投足に大歓声が上がり続けたのです。
 また、アメリカのSNSでは、「ベースボールは普段見ないが、これから大谷が出場するゲームは全部見る」といった書き込みが多いそうです。

 デビューして僅か10日位しか経っていないのに、目新しい「二刀流」の活躍はMLBファンを拡大しつつあるようです。

 「大谷翔平」は早くも、MLBの「宝」になりつつあるのかもしれません。

 先日友人が「AIはまだまだ単純作業しかできないから、判断業務は人間のものだね」と言っていました。

 そうでもないと思います。

 今や、AIの判断能力は相当に高いと、私は感じています。

 例えば、法人投資家(かつては事業投資家と呼ばれることが多かったと思いますが)の株式投資は、現在概ねAIが実行しているように見えます。
 様々な要素をAIが把握し、プログラムに沿った売買を実行しているのです。

 個別銘柄なら、「○○円まで上がったら売り」「○○円まで下がったら売り」と、利益確定あるいは「損切」の両方の判断も行っています。
 個々の法人投資家のAIは、それぞれの法人の考え方により異なるプログラムを使用していると考えられますが、これが投資全体の流れとなれば、多くの法人投資家のAIは概ね「同じ方向」に動いているように見えます。株式投資に関する「人間の経験」をベースに作られたプログラムは、大同小異なのかもしれません。

 例えば、ダウ式平均株価が急落するようなシーンでは、「損切の為に売り急ぐ」AIが多いように見えます。結果として、2010年以降の株式相場は「急落」が多いのでしょう。
 株式市場に所謂セカンダリーが少ないことから、一度株価が下がり始めると歯止めがきかないという話は、今回のテーマではありませんから深堀はしませんけれども、多くの法人投資家の多くのAIが似たようなプログラムにより同方向に動くことが多いという「現象」は、AIというものを検証していく上では重要なことだと思います。

 多くの銘柄の動きを「瞬時」に把握し、売り買いの判断を「瞬時」に行い、売り買いの指示を「瞬時」に出し売買を実行する、というのは「AIの最も得意とする分野」でしょう。
 例えば「買おう」と判断してから、「数秒の間をおいて注文を出す」のでは、株価が変動しているリスクが有ります。AIなら、そのリスクを概ね最少に抑え込むことが出来ます。(リスクは0にはならないでしょう。例えば、東京所見取引所ならコンピュータで注文を出してから成約まで1秒強の時間がかかると思いますので)

 この「広範で数多くの情報を瞬時に把握・分析」し、「多くのフィージビリティスタディを瞬時に行って」、やらなければならない「次の行動内容を瞬時に構築」するという動きは、別に株式売買だけのものでないことは、誰でも分かることでしょう。

 スポーツの試合においても、全く動揺の判断業務をAIに任せることは、十分に有り得ることだと感じます。

 例えばサッカー競技なら、カメラから刻一刻と入ってくる各種の情報、
① 攻撃において、相手フィールドのどこにスペースが出来やすいか。
② どのような攻撃を仕掛けた時にスペースが出来やすいか。
③ 逆に攻められたときに、自陣のどこにスペースが出来てしまうか。
④ 個々のプレーヤーの運動量や俊敏性の変化、減少度合い。
⑤ 個々のプレーヤーのボールへのタッチ数や重要なプレーへの貢献度合い

 といった、膨大な情報を「漏らすことなく把握」することは、人間のベンチスタッフより正確で速いことは明白でしょう。

 これらの分析から、「次の選手交替の出入りのプレーヤー、交代の時期(例えば今から○分後にMプレーヤーの運動量は□%落ちると予想されるので、交替は△分後)の判断も行ってくれると思います。
 試合中のプレーヤーへの指示、ハーフタイムでの戦法変更の指示等にも、役に立つ情報が得られそうです。

 「AIが試合の映像を対象として考慮する要素数・内容」がベンチスタッフと同様であれば、漏れの無い分析と正確な判断という面では、AIの方が勝っていると考えるのが自然です。人の眼では、全プレーヤーを観ること自体が難しいでしょう。

 何か、以前書いた記事と同じような結論になっているようで恐縮ですが、スポーツにおいてAIの判断力が十分に役に立つことは、間違いがなさそうです。

 (その9へ)
 オリンピックが終わり、恒例?のフィギュアスケート・ルール改正の季節がやってきました。

 国際スケート連盟が本年6月の総会で決議しようとしている「ルール改正(採点方法の改正と言った方が分かり易いかもしれません)」の内容が、明らかになってきました。

 「より完成度の高いジャンプに、より高い得点が与えられる」方向性のようです。

 例えば、現在13.6点の4回転ルッツの基礎点11.5点へ、同10.3点の4回転トウループが9.5点に下がる一方で、トリプルアクセルは8.5点から8.0点、トリプルルッツは6.0点から5.9点と、4回転ジャンプと比較して3回転の方が「基礎点の下げ幅が小さい」のです。

 一方で、いわゆる出来栄え点=加点幅が±3点から±5点に拡大される方向とのこと。

 そうすると、例えば最高の出来栄えのトリプルアクセルは8.0+5.0=13.0点となって、普通の出来の4回転ルッツの11.5点を上回ることになるのです。

 まだ「改正の内容」が固まっているわけではありませんが、とはいえ「改正の方向性」は固まっているようですので、2018年~19年シーズンの競技会では、「ジャンプの完成度の高さ」がポイントとなってくるのでしょう。
 理屈上では、4回転を一度も飛ばなくとも、高いレベルの3回転を積み上げることで対抗できる可能性があります。

 確かに、2017年~18年の「採点基準」では、男子においては多くの種類の多くの4回転ジャンプを成功させれば、「必ず優勝できる」ルールでした。「基礎点合計がより高いプログラムを組み、それを成功できるか否か」、ある意味では「一か八か」のトライといった感じがしたものです。

 結果として、ジャンプとジャンプの間を繋ぐシークエンスが軽んじられ、いわゆる「スカスカの演技」が見られた、増えたとの指摘もあります。それでは、フィギュアスケートの魅力も半減だといった意見もあることでしょう。

 加えて、「演技後半で行ったジャンプの基礎点が1.1倍」というルールも同時に見直され、後半で飛ぶことが出来るジャンプの本数に制限が付くという方向だそうです。
 「全てのジャンプを演技後半に」という戦術は、取ることが出来なくなるのです。

 演技全体の技のバランスという面からは、とても良い改正の様に感じられます。

 男子についていえば、「とにかく多くの4回転ジャンプを成功させた選手が勝つ」という「定理」の変更に結びつきますし、女子については「4回転ジャンプ習得・成功が生き残るための必須条件」との近時の方向感の、見直しに繋がる可能性があります。

 フィギュアスケート競技においては、高難度の技に果敢に挑んでいく「力強さ・勇気」が大切なポイントですけれども、一方で「ほれぼれするような美しさ・完成度」もとても重要な要素であろうと思います。
 「日本の漁網技術が、メジャーリーグのファンを守る。」、スポーツライター・谷口輝世子氏の記事が4月3日に配信されました。
 とても興味深く読ませていただきました。

 MLBでは近時、ファウルボール等による観客の怪我のリスク増が問題になり、2018年シーズン開始時には全30球団が、ホーム球場の「防球ネット」を拡大したこと、そして、その「防球ネット」には、日本の漁網製造会社・ニチモウ社のものが数多く使われているという記事です。

 太さ約1.2mmで、色もグレーと緑が混ざったような特別な色が使われている糸で編まれているネットですから、観戦の邪魔になりにくいという技術が、アメリカにおいても支持されているということで、こうしたものについての「日本の物づくり技術の高さ」が、ここにも表れているということになります。

 私が感心したというか、印象的だったのは、「MLBの観客席において、ファウルボールにより怪我をする人が増えた」という事象です。

 かつては、「メジャーリーグの観客は『ゲームに集中している』ので、ファウルボールが観客にぶつかる確率が低い(ちゃんと避ける)」と言われていました。MLBの観客は「ボールの行方」を良く観ているということです。

 一方で、日本プロ野球NPBの観客は、「応援に忙しくて、試合を観ていない」と言われていましたし、現在でも野球ファンの友人からそういう声を聞きます。
 剛速球やタイムリーヒットのシーンを「見逃す」ことも多いのでしょう。ヒットが出たかどうか、好プレーが出たかどうかは、「他の観客の歓声」で分かる、といった人もいるのかもしれません。せっかくのLIVE観戦なのに、もったいないことです。
 また、NPBの応援は、相当に難しい?のかもしれません。プレーヤー毎に動作や掛け声、歌詞が異なりますから、応援席で正当な?応援が出来るようになるまで(変な書き方で恐縮です)には、相当の経験が必要?ということなのでしょうか。
 「他のファンと同じ応援が出来ないと、応援席には居づらい」という意識も有るのかもしれません。
 もちろん、こうしたバラエティに富んだ応援を繰り広げることが、観客にとっての野球観戦の楽しみのひとつという側面も有ります。
 結果的に、応援に夢中になる余り、プレー観戦は疎かになるという指摘もあるのです。

 さて、「防球ネット」の話です。

 こうした事情から、プレーやボールの様子を良く観ていないNPBの観客の為に、NPBでは、もともと「防球設備」が充実というか、内野から外野のポール際まで広範囲に敷設されているのだ、という説明になりそうです。

 ベースボール発祥の地であるアメリカのMLBでは「防球ネットは最小限に」という考え方で、これまでは運営されてきたのでしょう。
 「もともとベースボールには防球ネットなど存在しなかった」という考え方をベースにした運営がなされてきたのでしょう。

 従って、バックネット部分に限定されてネットが在っただけで、内野席側にはネットが在りませんでしたから、痛烈なライナー性のファウルボールや時には折れたバットが勢いよく観客席に飛んで行ったのです。
 それは相当に危険ですが、MLBの観客は気にしないというか、「それもベースボール」という意識で捉えていたように感じます。

 10年ほど前のMLB中継で、お子さんを連れて内野席で観戦していた観客にインタビューが行われ、放送されました。その時、そのお父さんは「ベースボールで使われているボールが、『どれほど堅くて、どれほどのスピードで飛んでくるか』を肌で感じてもらうには、ボールパークに来るのが一番」「選手たちがどんなに凄いことをやっているのか。そして、ベースボールはちゃんとやらなければ危険なもの、ということを子供たちに教えてあげたいと思って・・・」とコメントしていました。

 アメリカの普通のお父さん(変な書き方で恐縮です)ですが、お子さんへの教育的視点は素晴らしいなと感じましたし、さすがに「ベースボール・イズ・アメリカ」だと感じ入ったことを憶えています。

 文化としてのベースボールが浸透しているアメリカにおいては、「防球ネットは最小限」という考え方が変わることはないだろうとも思ったものです。

 ところが、インターネットの普及、特にスマートフォンの普及により、近時はMLBにおいてもグラウンドから眼を放す観客が増え、この数年はファウルボールやバットで怪我をする人が増えてしまったのです。
 
 もちろん、スマホから得られる、ベースボールに関係が無い情報に夢中になりゲームを観ていない観客も増えたのかもしれませんが、スマホから得られる各種の情報を、ボールパークでの観戦に活かそうという意味での、スマホ使用もあるのでしょう。
 いずれにしても、観客のほぼ全員が、MLBのプレーに真剣に集中し、チャンス・ピンチのシーンともなれば、「息を飲む状態」となって、ボールパークが水を打ったように静まり返るといったシーンが、徐々に変わりつつあるということになります。

 歴史と伝統に育まれたMLBの観客席も、IT技術の進歩・普及と無縁では無かったのです。
 2018年のクラシックレースが始まります。

 4月8日、阪神競馬場芝外回り1600mコースで行われる、第78回桜花賞競走G1の注目馬検討です。

 今回は「絶対的な存在」が居ます。
 4戦4勝の無敗馬・ラッキーライラックです。
 無敗という成績も素晴らしいのですが、レース内容も抜群です。前走チューリップ賞G2も2馬身差の完勝でした。3歳になってからの成長で、2番手集団との差を広げつつあるようにさえ見えます。
 余程のことが無い限り、この馬に勝たれると感じていましたが、1枠1番に入りました。

 ご承知のように「桜花賞の1~5番はなかなか勝てない」のです。
 この1枠1番を「余程のこと」と見るかどうか、が今回のポイントでしょう。

 注目馬です。

 第一の注目馬は、7枠13番のアーモンドアイ。
 売出し中?のロードカナロア産駒です。前走シンザン記念G3を完勝しました。C.ルメール騎手の手綱裁きにも期待がかかります。

 第二の注目馬は、7枠15番のプリモシーン。
 前走フェアリーステークスG3は完勝でした。ラッキーライラックと戦っていない分、苦手意識が無いのではないかと思います。

 第三の注目馬は、1枠1番のラッキーライラック。
 大本命馬が「桜花賞で内枠は勝てない」という21世紀のジンクスを破る可能性は、大いにあるのでしょう。器用な脚質で、コースの不利を悠々とカバーする可能性もあります。
 勝たれてしまえば、「やっぱり」という強さを備えています。

 桜花賞は、以上の3頭に期待します。

 「咲く桜も有れば、散る桜も有る」と言います。
2018年は例年になく「早い桜」でしたから、阪神コースはすっかり葉桜でしょうが、それでもウキウキするのは私だけではないでしょう。
 第90回選抜高校野球大会・決勝が4月4日に行われ、大阪桐蔭高校チームが智弁和歌山高校チームを5-2で破り、優勝しました。
 大阪桐蔭は、2017年大会に続く連覇達成です。36年振り、史上3校目の快挙でした。

 緒戦からの勝ち上がりを観てみましょう。

① 3月26日・2回戦 大阪桐蔭14-2伊万里(佐賀)
② 3月31日・3回戦 大阪桐蔭5-1明秀学園日立(茨城)
③ 4月1日・準々決勝 大阪桐蔭19-0花巻東(岩手)
④ 4月3日・準決勝 大阪桐蔭3-2三重
⑤ 4月4日・決勝 大阪桐蔭5-2智弁和歌山

 こうして見ると、2回戦と準々決勝では「強打の大阪桐蔭」を示現していますが、その他のゲームでは「守り勝っている」印象ですので、バランスの取れたチームということが分かります。

 特に、準決勝と決勝では、相手チームに追加点を許さない堅い守りから、「勝負所での一本のヒット」がキチンと飛び出しています。
 「本当に強い」というのは、こういうことなのかもしれません。

 大会前から、優勝の大本命と呼ばれ、その期待に応えたというのは、とても偉大なことです。

 夏の甲子園2018も、大阪桐蔭高校チームを中心とした戦いが展開されることになるのでしょう。
 千秋楽・結びの一番、横綱・鶴竜と大関・高安の取組は、取り直しとなりました。

 高安が土俵に落ちるのと、鶴竜の足が土俵外に出るのが同時、というのが勝負審判の協議の結果でした。この判断は、テレビでVTRを観ていた人達にとっても妥当なものと感じられたでしょう。
 鶴竜の足が俵を踏み越えて、土俵外の砂に触れていたというのは、取組の最中には分かり難いものでしたから、それを見つけた審判の眼は、さすがと言う感じがします。

 ただし、その「物言い」のタイミングは遅すぎました。
 
 行司が懸賞金を左の脇に抱え、まさに勝ち名乗りを挙げようという瞬間まで、物言いは行われなかったのです。
 勝負審判は、相当前から鶴竜の足の動きに付いて気が付いていた筈ですから、もっと早く物言いを付けるべきだったのです。

 何故躊躇していた、物言いが遅くなったのでしょうか。

 今場所の(あるいは今場所に限らず最近の)「物言いは遅い」ものが多いのですが、この取組の物言いも「遅すぎる感じ」でした。
 時には、勝ち名乗りを挙げている最中に「物言い」というシーンさえ見られます。
 勝ち名乗りが始まってしまえば、「時間切れ」の筈なのですが・・・。

 勝敗に疑問があれば直ぐに物言いを付けるべきで、いったいこの「十数秒」の間、勝負審判は何をしているのだろうかと感じてしまいます。まさか「他の誰かが物言いを付けるのを待っていた」わけではないとは思いますが・・・。

 何しろ、5名の勝負審判は、各々担当する持ち場があるので、「自分以外の勝負審判が気付かない点」、つまり「自分だけしか分からないポイント」を見つけ出すのが仕事なのですから、「他の審判の物言いを待った」ところで、出てくる可能性は低いのです。

 また、「物言いを付けると、軍配が上がった力士に悪い・申し訳ない、当該力士の師匠に悪い」といった感覚があるのでしょうか。そんなことは無いとは思いますが、そんな感覚を持っている人は、勝負審判と成る資格が無いことは明らかです。

 微妙な勝負において、取組後、軍配は自分に上がったものの、物言いが付くかもしれないと感じていた力士が、「付かなかった」のを見てホッとしてしまえば、「遅い」物言いの為に取り直しになった時、「取組に臨む自らの気持ちを構築する」ことが難しくなってしまうかもしれません。物言いが遅いことが、勝敗に大きな影響を与える怖れも有るのでしょう。

 ひとつの取組の結果によって、力士の人生が左右されることは、珍しいことでは無いでしょう。大袈裟に言えば、力士は「人生を賭けて」土俵に上がっているのです。

 勝負審判も自らの判断を信じて、あるいは少しでも疑問を感じたら、直ぐに「物言い」を付けていただきたいものだと思います。
 
 3月24日に開催された、2017年~18年スキージャンプ・ワールドカップ女子の第14戦(ドイツ・オーベルストドルフ)で、高梨沙羅選手が1本目100.5m、2本目96.5mを飛んで227.1点を挙げ優勝しました。

 待ちに待った「W杯54勝目」を達成したのです。

 今季絶好調を誇っていたマーレン・ルンビ選手(ノルウェー)は3位でした。

 このところのゲームを見る限り、今シーズンの記録達成は難しいかと感じていましたが、オリンピックの疲れもなんのその、見事な優勝を魅せていただきました。

 高梨選手にとっては2017年2月16日以来1年1ヶ月ぶりの勝利でしたから、この1年1か月の間、高梨選手は、男子のグレゴア・シュリーレンツァウアー選手と共に「ワールドカップ通算53勝」のトップタイに居たわけです。

 当たり前のことを書いて恐縮ですが、これまで世界中の幾多の名ジャンパーが達成できなかった「54勝目」というのは「至高の記録」です。
 
 男子で見れば、シュリーレンツァウアー選手が53勝、2位がマッチ・ニッカネン選手(フィンランド)の46勝、3位がアダム・マリッシュ選手(ポーランド)の39勝となっています。

 女子で見れば、高梨選手が54勝、2位が13勝で3名、ルンビ選手、サラ・ヘンドリクソン選手(アメリカ)、ダニエラ・イラシュコ選手(オーストリア)です。

 こうして見ると、「高梨選手の偉大さ」が良く分かります。
 
 14歳で世界デビューした高梨選手は、既に「空前の記録」を樹立しましたが、まだ21歳です。

 オーベストドルフの2戦目、今シーズンのワールドカップ最終第15戦でも高梨選手は優勝しました。通算55勝目を挙げたのです。
 来シーズンに向けて、とても良い締め括りを魅せてくれました。

 ワールドカップ優勝の一層の記録更新はもちろんとして、オリンピックや世界選手権での大活躍が期待されるところです。
 MLBに挑戦している大谷翔平選手が、メジャーデビューを果たし、3月29日の開幕戦(オークランド・アスレティックス戦)に「打者・大谷」として8番・DHで出場して初打席、ライト前に初ヒット(5打数1安打)を放つとともに、4月1日には敵地で「投手・大谷」として初先発(アスレティックス戦)し、6イニング・92球を投げて、被安打3・3失点・奪三振6・与四球1の好投を魅せて、勝利投手となりました。

 ホームランを打ったわけでは無く、165km/hのボールを投じたわけでもなく、完封勝利を挙げたわけでもない、打撃・投球ともに、「もの凄い」という内容では無いのですが、残した結果は「もの凄いもの」だと感じます。

 日本から渡米したばかりのプレーヤーが、メジャーでスプリングトレーニングを積み、それも異例の「二刀流」プレーヤーとしてトレーニングを積み、投手としても野手としてもプレシーズンゲームでは満足な成績は残せなかったにもかかわらず、「開幕メジャー」に名を連ね、開幕戦から出場して、初打席・初安打を放つとともに、開幕第4戦に先発登板してクオリティスタートを実現し、初勝利を挙げたというのですから、「なんだか凄いな」というか、「底知れぬ可能性」を漂わせているのです。

 そもそもルーキーが「メジャー初打席・初ヒット」、「メジャー初先発・初勝利」という結果を残すこと自体が驚異的であることは、異論のないところでしょう。どちらかひとつであっても、ベースボールを志す若者にとって「夢のような成果」なのです。

 それを両方、開幕から1週間も経たないうちに実現してしまうのですから・・・。

 これが「大谷選手の心身の才能の大きさ」なのであろうと思います。

 日本から来た若者が、「二刀流」などと言って騒いでいる、プレーをさせて観て「その可能性」が感じられなければ、ただの「ほら吹き」という扱いになる(嫌な言い方で恐縮です)筈なのですが、スプリングトレーニングで全く成績が上がらなくとも、エンゼルスのマイク・ソーシア監督以下のスタッフは、事も無げに「ロースター」に大谷選手を加えました。「メジャープレーヤーの資格有り」と明確に判断したのです。
 その「才能の大きさ」を感じたと言っても良いかもしれません。

 たとえ早々に結果が出なかったとしても、ベンチは、開幕1ヵ月位は「慣れる期間」として我慢して使い続けるつもりだったのかもしれませんが、そのプレーヤーは「最初から結果」を出しました。

 「・・・マウンドに行く時も、一番最初に野球を始めてマウンドに行く時の様な気持ちで行けたので、すごく楽しかったです」と初勝利の後コメントしました。
 これ程のコメント(少なくとも私はこれまで聞いたことが有りません)は、事前に用意できるようなものでは無いでしょう。本当に、そのように感じたのでしょうし、ひょっとすると「本当に初めて、ベースボールのマウンドに立つ」心持であったのかもしれないとさえ思います。日本における野球の経験など、全く頭に無かったのではないでしょうか。
 大谷選手は、日本での実績を背景にMLBに挑戦しているのではなく、ご本人の心持ちとしては、単純に「MLBに挑戦している」だけなのかもしれません。
 信じられないような領域に存在するアスリートという気がします。

 当然のことながら、大谷選手・投手は、メジャーの投手の「動くボール」などの投球に不慣れで、良く滑ると言われるメジャー球にも不慣れで、メジャーのマウンドや投球練習のやり方にも不慣れで、遠征やスケジュール管理にも不慣れです。慣れるまでには、相応の時間がかかるのでしょう。

 大谷投手が165km/hの投球を魅せてメジャーの打者をバッタバッタと打ち取り、場外ホームランを連発するまでには、まだまだ時間がかかるのです。
 しかし、大谷投手・選手がいずれ、こうした活躍を魅せるであろうことは間違いないことの様に思われます。
[4月1日・第2試合]
智弁和歌山11-10創成館(長崎)

 延長10回の激闘の末、智弁和歌山高校チームが逆転サヨナラ勝ちを収めました。
 創成館高校チームにとっては、本当に惜しいゲームでした。

 ゲームは創成館のペースで進みました。
 初回に3点を先制し、5回表を終わって7-2とリードした時には、「さすがの智弁和歌山強力打線も苦しいか」に観えました。
 ところが5回裏、智弁和歌山は4点を捥ぎ取り6-7と追い上げました。

 創成館も怯むことなく7回表に2点を加えますが、その裏智弁和歌山も1点を挙げて、9-7と創成館が2点をリードして9回裏を迎えます。
 ここで智弁和歌山は2死1・3塁から、8番東妻選手が四球を選んで2死満塁、このフォアボールが大きかったと思います。続く9番の平田選手がレフト前にタイムリーヒットを放ち9-9と追いついたのです。このゲームで智弁和歌山が初めて追いついた瞬間でした。

 智弁和歌山には逆転のチャンスが続きましたが、ここは創成館の4番手投手・酒井が踏ん張り得点を許さず、試合は延長に入りました。

 延長10回表、創成館は6番鳥飼選手が犠牲フライ、再び10-9とリードします。智弁和歌山のミスを活かした見事な攻撃でした。このまま創成館が押し切るかに見えた試合は、しかし、まだドラマが待っていたのです。

 10回裏2つの四球で2死1・2塁とした智弁和歌山は、6番黒川選手がレフトオーバーの2ベースヒットを放ち、逆転サヨナラ勝ちとしたのです。
 
 壮絶な打ち合いと言う以外にない好ゲームでした。
 「四球」が明暗を分けたとも言えそうです。

[4月1日・第4試合]
三重14-9星稜

 三重高校チームが先行し、星稜高校チームが追いかけるという展開。
 星稜は、本当に良く追いかけました。
 「諦める」という言葉を知らないかのような反撃でした。

 2回表に三重が3点を先取すると、その裏星稜は2点を返し、3回表に三重が4点を追加すると、その裏星稜が2点を返して7-4。

 7回までに両チーム2点ずつを加えて9-6と三重高校が3点をリードして、ゲームは8回裏を迎えました。
 相手のエラーで1点を返した星稜は、2死満塁で6番奥川選手がセンター前タイムリーヒットでついに9-9の同点としました。
 このゲームで初めて星稜が三重に追いついたのです。

 しかし9回表、敵失から三重の波状攻撃が続き一挙に5点を挙げて、14-9とリードしました。

 この大会「3点差までなら追い付いてきた」星稜高校チームでしたが、さすがに5点差は重かったのでしょうか。失意の様子がプレーに表れていました。

 それにしても、取られても取られても追い上げるプレーには、「諦めない気迫」が溢れていました。

 2018年4月1日の第90回選抜高校野球大会・準決勝の一日は、記録的なものとなりました。
 「4試合の合計得点67」という新記録が生まれたのです。

 第3試合における大阪桐蔭高校チームの「19得点」も大きかったのですが、いずれにしても「凄まじい得点力」を有する各チームが、準々決勝に数多く登場したことになります。

 近時の甲子園大会の傾向とも言えるのでしょうが、連投の疲れ等の要因により、相手投手の投球が本来のものでない時には、「容赦無く打つ」というチームが増えているように見えます。

 投手にとっては「受難の時代」と言えるのでしょうが、これからの甲子園大会で好成績を残すためには、チーム創りにおいて「相当の力量を保持する複数の投手」を擁する必要があることを、まざまざと示しているようにも観えるのです。
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Author:カエサルjr
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